レーヴァティン
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第二百七十八話 神との戦いその六
「一番高温になるとな」
「白く燃えるな」
「だから今はな」
「最も熱いな」
「ああ、そしてな」
「天羽々斬は石上神宮にある」
起きた世界のことをだ、英雄は話した。
「八岐大蛇を倒してからな」
「須佐之男命に使われてな」
「そしてそこにはだ」
石上神宮にはというのだ。
「七支刀もだ」
「あったな」
「その力もだ」
ここでというのだ。
「宿った、一つになった様にな」
「そうだな、それぞれ真の力をな」
「俺達は自分達の力を込めてだ」
「出させたな、じゃあな」
「これからだ」
「ああ、放とうな」
「神に向けてな」
今もクトゥルフを見据えている、そのうえで話し。
そしてだ、二人で息を合わせてだった。
それぞれの剣をクトゥルフの頭に放った、そうして。
剣が神の頭に突き刺さった、するとだった。
神の全身を凄まじい衝撃が襲った、白い風と炎が全身を覆い。
神は動きを止めた、英雄達はそれを見てだった。
地面に降り立った、そうしてこう言った。
「勝ったな」
「ああ」
久志は英雄の言葉に頷いた。
「間違いないな」
「頭を撃った」
「それも俺達の渾身の力を込めた神器でな」
「それまでも攻めてきた」
「これで倒れない筈がないな」
「如何にも」
神もここで言ってきた。
「私の負けだ、そなた等は勝った」
「そうか、やはりな」
「今ので決まったと思ったぜ」
「足下から攻めてもだ」
先程までの彼等の攻めの話もした。
「所詮だ」
「効果は限られている」
「そうだよな」
「そうだ、弱点は何処か」
「神でも同じだな」
「人とな」
「上から狙うものだ、特にだ」
何と言ってもというのだ。
「頭だ」
「そこだな」
「脳だってあるしな」
「神と言えどそこは弱点だ」
こう二人そして彼等の仲間達に話した、見れば全員残っている。
「そこを攻めるとだ」
「如何に神と言えどもだな」
「勝てるな」
「その通りだ、だが並の力では無理だ」
例え頭を攻めようとも、というのだ。
「それこそだ」
「神器でもないとだな」
「無理だな」
「人を楊枝で倒せるか」
そうしたものでというのだ。
「言うまでもないな」
「そうだな」
「確かにな」
「だからだ」
「神器か」
「それでないとか」
「そうだ、それも備えていたからだ」
神器、それもというのだ。
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