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レーヴァティン

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第二百七十八話 神との戦いその五

「やり方はある」
「一つな」
「それをやるか」
「今からな」
「そうでござるな」
 智も言ってきた。
「ここは」
「やるぞ」
「承知したでござる」
「俺達は見落としがあった」
 英雄は自分からこのことを認めた。
「それも大事な、な」
「そうだったでござる」
「しかし今だ」
「そのことに気付いたでござる」
「だからな」
「それを行うでござるよ」
「そして勝つぞ」
「今から」
「行くぞ」
 こう言ってだった。
 戦士達はここでだった。
 高く跳んだ、そうして。  
 神より上にまで達した、残り少ない気力を使い宙も舞い。
 その頭にだ、残った全ての力をだった。
 ぶつけて攻撃を浴びせた、そのうえで。
 英雄は隣にいる久志に言った。
「いいな」
「ああ、今からな」
「やるぞ」
「ここでな」
「全ての力をだ」
「それぞれの神器に入れてな」
「放つぞ」
 クトゥルフ今は眼下にいる神を見つつ話した。
「そうするぞ」
「今からな」
「俺は天羽々斬でだ」
「俺はレーヴァティンだ」
「思えばだ」
 英雄はさらに言った。
「俺達がそれぞれの神器を授かったのはな」
「この時の為だしな」
「どちらも世界を左右する剣だ」
「ああ、まさにな」
 ここで久志はこうも言った。
「俺のレーヴァティンもな」
「世界を滅ぼすな」
「焼き尽くしてな」
「そうした剣だったな」
「神も何もかもな」
 まさにこの世の全てをというのだ。
「焼き尽くす」
「そうした剣だな」
「それならな」
 まさにというのだ。
「やれる」
「そうだ、これまでも役に立ってきてくれていたが」
「今まさにな」
「その役目を果たしてもらう時だ」
「ああ、じゃあな」
「やるぞ」
「そうしような」
 二人で話してだった。
 そのうえでそれぞれの神器、天羽々斬とレーヴァティンにだった。
 自分達の力を全て込めた、するとどちらの剣も白く眩く輝き。
 天羽々斬の周りに燃え盛る六つの牙が生えレーヴァティンは燃え盛った、英雄はそれを見て言った。
「天羽々斬には七支の力が宿ったか」
「みたいだな、そしてな」
「レーヴァティンも白く燃えているな」
「ああ、火はな」
 久志は答えて言った。 
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