ドリトル先生とタキタロウ
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第三幕その十一
「国籍だけじゃなくて」
「頭の中で自然に日本語を使う様になって」
「それでだよね」
「桜の木も愛する様になって」
「そうしたことからも」
「僕達は日本人になったね」
そうなったというのです。
「本当に」
「全くだよ」
「そのことを思うと」
「先生は日本人になって」
「僕達もだね」
「そうなったね、日本に馴染むどころか」
それに留まらずというのです。
「日本人になったね」
「そうだよね」
「そしてだよね」
「僕達もだね」
「日本人になったね」
「そうだね」
「そう言えるよ、だから」
先生はさらにお話しました。
「桜も楽しみにしようね」
「是非ね」
「その様にしようね」
「春が来たら」
「桜を楽しもう」
「そうしようね」
まさにと言うのでした。
「春が来ると」
「そうだね、ではね」
「また皆で桜の木を見て」
「そうして楽しみましょう」
「お花見をしてね」
「春先には花粉もあるけれど」
杉の木のです。
「それが終わった頃にね」
「そうそう、その時に」
「まさにその時にね」
「桜の花が咲いて」
「春が来たってことを教えてくれるね」
「一年のはじまりも」
「まさにね。カレンダーでははじまりは一月だけれど」
一年のそれはです。
「学校がはじまるのもそうだしね」
「四月だからね」
「それでだね」
「四月はね」
「桜が咲いてね」
「そうなるね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「皆で楽しもうね」
「それじゃあね」
「その様にしようね」
「春は」
「来年も」
「そうしよう」
皆で言います、そして先生はお酒を飲みますが。
ここで、です。また言いました。
「仙台のお酒はいいね」
「先生日本酒もお好きだけれど」
「仙台のお酒って美味しいんだ」
「そうなんだ」
「うん、凄くね」
実際にというのです。
「美味しいよ、だからね」
「今日も飲んでるね」
「それも楽しく」
「そうしているわね」
「日本酒の美味しさも」
このこともというのです。
「日本に来て本格的にだよ」
「知ったんだよね」
「日本種の美味しさも」
「そちらも」
「そうだよ、だから今日もね」
まさにというのです。
「飲むよ」
「そうするね」
「じゃあ僕達もだよ」
「先生と一緒に楽しむよ」
「今夜もね」
「皆でそうしようね」
こう言ってです。
先生はほやに仙台の海の幸と名物そしてお酒を楽しんでです。
この夜は楽しみました、そうして朝になると山形に向かうのでした。
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