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ハッピークローバー

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第四十七話 大人の服装はその十一

「ビールとかね」
「それはいいわね」
 富美子はかな恵の言葉に目を輝かせて応えた。
「それじゃあね」
「飲まないわよね」
「今お仕事してるし」
 富美子はかな恵のまさかという顔での言葉に答えた。
「海で飲んでそこに入ったら」
「危ないわよ」
「酔ってたらね」
「だからなのね」
「私だってね」 
 富美子はかな恵に話した。
「飲んだらよ」
「海には入らないわね」
「それで死んだ人もいるしね」
「ああ、たまにそうしたお話あるわね」
「ビールでもよ」
 アルコール度の高くないこの酒でもというのだ。
「熱い中飲むと美味しいけれど」
「冷えたビールはね」
「けれど飲んで」
 ビーチでというのだ。
「海に入ったらね」
「動きが悪くなってるから溺れるし」
 酔っているからだ。
「それに心臓にも悪いから」
「冷たい海に入ったら」
「本当に危ないわね」
「だから飲んだら」
 その時はというのだ。
「絶対によ」
「海に入らないことね」
「死にたくないならね」
「そこはちゃんとしないとね」
 理虹も言ってきた。
「本当に」
「さもないとね」
「死ぬわね」
「飲んだら海には入らないよ」
「車には乗らないで」
 免許を持っていないがこちらの話もした。
「それでよね」
「そう、海にもよ」
「そうしないとね」
「サウナでも駄目だしね」 
 留奈はこちらの話をした。
「お酒飲んだら入ったら駄目よね」
「心臓に悪いからね」 
 こちらもとだ、富美子は留奈に答えた。
「だからね」
「それでよね」
「そう、サウナもね」
「飲んだら入ったら駄目ね」
「二日酔いならいいけれど」 
 この状態の時はというのだ。
「すっきりするからね」
「汗かいてお酒抜けてね」
「そうなるけれど」
 それでもというのだ。
「飲んですぐはよ」
「入ったら駄目ね」
「心臓に悪いから」
「本当にそうよね」
「湯舟だって」
 こちらもというのだ。
「あまりね」
「よくないのよね」
「そういえば聞いたことがあるわ」
 一華が言ってきた。
「お酒飲んで湯舟に入って」
「死んだって?」
「お年寄りでね」
「そう、お年寄りでなくてもね」
 富美子は一華にも話した。 
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