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八条学園騒動記

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第六百七十八話 従姉と弟と三人でその十四

「いいしね。じゃあね」
「うん、お菓子も買うね」
「そうするね」
「そうしましょう、そういうの全部買って」
 そのうえでというのだ。
「いよいよよ」
「カルボナーラの食材だね」
「それを買うんだね」
「そうするわ。あとスパゲティにはワインだけれど」
 メアリーはこちらの話もした。
「そっちは沢山あるから」
「そうだよね」
「そっちは何十本もあるよ」
 二人もすぐに答えた。
「ボトルでね」
「だから心配いらないね」
「今夜一人二本空けても」
 そのワインをというのだ。
「まだまだあるから」
「心配いらないね」
「ワインは」
 こちらのことはというのだ。
「そうよ」
「それは何よりだね」
「パスタなら」
 これを食べるならというのだ。
「何と言ってもよ」
「ワインだよね」
「それも色のある」
「しかも赤や黒系統の」
「そうしたワインよ」
 トムに強い声で話した。
「今お家には赤と白があるけれど」
「赤をだね」
「飲みましょう」
 カルボナーラと一緒にというのだ。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「それと」
 メアリーはさらに言った。
「チーズもね」
「買うんだ」
「粉チーズをね」 
「普通のチーズじゃなくて」
「普通のチーズはあるから」
 だからだというのだ。
「買わないわ」
「そうするんだ」
「ウォッシュチーズ買わない?」
 シッドがここでねだってきた。
「そうしない?」
「ウォッシュチーズを?」
「最近食べたいから」
 そう思っているからだというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「駄目かな」
「ウォッシュチーズなかった?」
 家にとだ、メアリーはシッドに問うた。この時代では日本でもこうしたチーズはよく食べられていて店でも売っているのだ。
「あれも」
「いや、なかったよ」
「そうだったの」
「普通のチーズやカマンベールチーズはあるけれど」
 それでもというのだ。 
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