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ハッピークローバー

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第四十四話 夏休みがはじまってその九

「だからね」
「小柄でもいいわね」
「声優さんだって小柄な人多いし」
「あの業界そうよね」
「一五〇位かもっと小さい人だっているし」
「おられるわね、実際に」
「そうした人達よ比べたら」
 そうすればというのだ。
「私はまだ大きい方で残念よ」
「残念なの」
「好きな声優さんで一四五ない位の人がいて」
 それでというのだ。
「私その人の大ファンだから」
「それでなの」
「子供の頃その人みたいになりたいってね」
 その様にというのだ。
「思ってたのね」
「そうなので」
「そうなの」
 実際にというのだった。
「これがね」
「だから小柄でもいいのね」
「私はね。じゃあ今からね」
「うん、泳ごう」
「そして遊んでね」
「楽しもうね」
「そうしようね」 
 二人も買ったその水着姿で楽しむのだった、そして。
 それが終わると仕事だったが。 
 店長は二人にアイスコーヒーを出して言った。
「それ飲んでね」
「アイスコーヒーですか」
「差し入れですか」
「そう、それ飲んでね」
 そうしてと言うのだった。
「目を覚ましてね」
「そうしてですか」
「またお仕事ですか」
「お昼食べて」
 そうしてというのだ。
「海で遊んだでしょ」
「はい、そうしてきました」
「さっきまで」
「それでね」
 そうしたことがあったからだというのだ。
「眠くなってるでしょ」
「そうですね、食べて」
「泳いで身体も動かして」
「しかもこの暑さですし」
「眠くなりますね」
「だからコーヒーを飲んで」
 それでというのだ。
「頑張ってね」
「わかりました」
「じゃあ頂きます」
「これを飲んで」
「午後も頑張ります」
「眠気醒ましはこれよ」
 店長は笑ってこうも言った。
「それか濃いお茶よ」
「カフェイン入っているから」
「だからですね」
「そう、だから飲んだらね」
 そうすればというのだ。
「濃くしてあるし」
「目が醒めて」
「眠くなくなりますね」
「ここ午後はね」
 店長は話した。
「本当によ」
「眠くなるんですね」
「沢山食べて遊んで」
「それで、ですね」
「午前も働いてね、じゃあそれ飲んで」
 そしてというのだ。
「頑張ってね」
「わかりました」
「そうしていきます」
 五人で店長に応えた。 
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