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ハッピークローバー

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第四十四話 夏休みがはじまってその八

「あるわね」
「そうよね、じゃあ準備体操して」
「それでよね」
「海に入ってね」
「泳いだり遊んだりしてね」
「楽しもう」
「それじゃあね」
 笑顔で応えてだった。
 準備体操の後で海に出てだった。
 三人は楽しんだ、そしてだった。
 次はかな恵と一華の番だったが。
 かな恵の胸を見てだ、一華は勝てないという顔で言った。
「あんたの胸ってね」
「大きいは言わないでね」
「思ってはいいわね」
「それはね」
「いや、見れば見る程よ」
 見ながら言うのだった。
「大きいとは言わないけれど」
「私が今言ったから」
「けれど思うわ」
 自分が言ってかな恵も認めたので思うことはした。
「そうね」
「そうなの」
「勝てないわよ」
「けれどそう言う一華ちゃんだってね」
 かな恵はかま恵で一華を一緒に服を脱いでその下に着ていた水着姿になるその中でこう言ったのだった。
「結構あるわよ」
「かな恵には負けても」
「私のことは置いておいて」
 それでと返してまた言った。
「一華ちゃんあるわよ」
「そうかしら」
「うん、それだけあったらね」
 それならというのだ。
「他の人羨ましがることないわよ」
「そうかしら」
「自分があったり持っていたらね」
 それならというのだ。
「もうね」
「それでいいっていうのね」
「違う?」
「それはね」
 言われると、とだ。一華も頷いた。
「自分が持っていたらね」
「それでいいでしょ」
「自分が満足して」
 そしてというのだ。
「幸せならね」
「それで充分でね」
「いいわね」
「そうでしょ」
「ええ、幸せして満足していたら」 
 そうであるならというのだ。
「もうね」
「それででしょ」
「もっと欲しいとかはね」 
 こうした考えはというのだ。
「持たないわ」
「そうでしょ。だから私の胸のこともね」
「いいのね」
「一華ちゃんだってあるし」 
 だからだというのだ。
「私の胸のことは羨まないでね」
「そうね、あくまで自分ね」
「そうよ。あとね」
 かな恵はこうも言った。
「一華ちゃん可愛いわよ」
「そうかしら」
「うん、お顔立ちも髪型もね」
 まずは彼女のそうしたところを話した。
「スタイルもいいし小柄だし」
「小柄なのがいいの」
「可愛いわよ。小柄でも別にいいでしょ」
「私背はあまり気にしないから」
 一華はそれはという顔で返した。 
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