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レーヴァティン

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第二百七十話 禍々しさを知りその五

「クトゥルフのことを」
「そうすることだな」
「眷属の能力もわかってきたわ」 
 清音がこのことを話した。
「その規模も」
「文献を調べてだな」
「レベルは二十四程で」
 クトゥルフの眷属である深き者達のそれはというのだ。
「そして術も使えるわ」
「そうだよな」
「そして数は八十万」
「多いな」
「装備は闇のものよ」
 その属性だというのだ。
「水でありね」
「そうしたもので強いな」
「鎧に兜にね」
 それにというのだ。
「盾、剣や槍や銛それに斧で」
「銃とかはないな」
「弓矢もね」
「ないか」
「そして深き者の名前だけあって」
 それでとだ、清音はさらに話した。
「水中でね」
「その真価を発揮するな」
「だから水中ではよ」
「絶対に戦わないことだな」
「こちらは全員人間だから」  
 それでというのだ。
「もうね」
「水中での戦いになるとな」
「しかも武装してだと」
「その装備が重くてな」
「さらによ」
 清音は話を続けた。
「呼吸がね」
「水中では出来ないからな」
「相手はエラ呼吸が出来るけれど」
「そのハンデが大きいな」
「だから連中とはよ」
「水の中では戦わないことだな」
「若しそうするなら」
 彼等と水中で戦うならというのだ。
「その時はね」
「あの飴か」
「そうよ、舐めてるとその間水中でも呼吸出来る」
「あの飴を舐めさせるな」
「あの飴も用意しましょう」
 良太が言ってきた。
「それも数百万単位で」
「沢山作らせて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「買い上げて」 
 作らせた飴達とをいうのだ。
「用意しましょう」
「やっぱり連中も水中で戦った方が有利だってわかってるな」
「自分達が」
「だったらな」
 久志も応えて言った。
「普通にな」
「海中に引き込もうとします」
「そうするよな」
「ラグクラフトの神話でも」
 そちらでもというのだ。
「そうしてきたかと」
「自分達の中に引き込むな」
「そうしてきたので」
「だったらな」
「はい、飴はです」
「用意すべきだな」
「それも多く」
 まさに数百万単位でというのだ、良太は深き者共の姿それに能力も脳裏に思い浮かべそのうえで久志に話した。 
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