星河の覇皇
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第八十二部第四章 破竹の進撃その五十一
「しかしですね」
「連合は違いますね」
「連合の風習として飲めない」
「左様ですね」
「あの国にある文化や文明の風習で」
「あの国は様々な文化や文明が存在しますが」
そのどの文明でもなのだ。
「昼に飲酒の習慣がありません」
「我々は朝から飲めますが」
「それでもですね」
「連合では出来ないですね」
「あの国では」
「そうです、ですから」
連合のその考え故にというのだ。
「それは出来ないです」
「左様ですね」
「我々は西欧と東欧の文明が合わさっていますが」
「地球の頃の文明の考えでは」
「ですが連合では」
「そこは違いますね」
「様々な文明が混在していますが」
ここでエウロパ軍の士官達はその連合の文明そして文化の話もした。
「北米、中南米にです」
「ブラックアフリカ、中華、オセアニア、東南アジア」
「日本にスラブ」
「そしてメソポタミアや古代エジプト、ケルトも入っています」
「復活した古代文明も」
「ですがどの文明にも」
これは地球にあった頃からのことだ。
「昼に飲酒はしませんでした」
「これはあくまで欧州のことでした」
「イギリスの労働者は朝からエールを飲んでいました」
「カール五世もビールを朝から飲んでいました」
それも何杯も美味く飲んでいた、それが冬から冷たいビールであったので主治医はいい顔をしなかったという。
「そうしたお国柄でした」
「とかく朝から飲んでいました」
「それが我々でして」
「今もですね」
「こうして飲んでいます」
「これがいいのです」
仕事中も飲めることがというのだ、酒を。
「酒は多少ならです」
「頭の回転がよくなります」
「閃きもです」
「泥酔は問題外ですが」
「これ位ならいいです」
こう話して彼等はまた飲んだ。
「あくまで」
「まあ連合の蛮人共は違うでしょうね」
「あの連中の飲み方は酷いものです」
「それこそ泥酔するまで飲みます」
「まるで鯨の様に」
「そこまで飲みます」
そうしてエウロパ戦役では多くの店の酒を飲みほして一時とはいえ休業の状態に追い込んでいたのだ。
「どの者も」
「共に来ている文官達ですらそうでした」
「しかし我々は違います」
「加減を知っています」
飲み方をというのだ。
「ですかこうしてです」
「飲んでも構いません」
「エウロパの者は節度を知っています」
「特に我々士官は」
「だから飲んでも構いません」
「そもそも酒には強いですし」
こうしたことも話した。
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