仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五百二十九話 運命の海戦その七
「だからちょっとだけ持ち堪えてね」
「助っ人ですか」
「それは駄目?」
「彩ちゃんだよ」
ハルとミウその彼女を横目で見つつ話した。
「あと少しで手当てが終わるから」
「だからですか」
「あと少し持ち堪えたら」
「彩ちゃんも凄く強いから」
だからだというのだ。
「安心してね」
「やらせてもらいます」
その彩も言ってきた。
「戦場に戻ったら」
「いや、無理はしなくていいぜ」
「ちゃんと手当て受けてくれよ」
「まずはそれからだからな」
三葉はこう彩に返した、もう三百の敵との戦いははじまっていて三人共連携しつつ格闘戦を行っている。
「彩ちゃん焦るなよ」
「決してな」
「そこは頼むぜ」
「そうそう、ちゃんと手当ては受けてね」
ルルも彩に言った。
「助けなきゃって思ってもね」
「それでもですね」
「万全の状態にしないと」
さもないと、というのだ。
「満足に戦えないからね」
「そうですよね」
「万全の戦力でこそ安心して戦えるんだ」
要も言ってきた。
「だから彩も焦るな」
「そうするね」
「下手にすぐに戻って余計にやられたら話にもならない」
要はこうも言った。
「そうしたら僕が美炭さんに怒られる」
「あんたあの人苦手だからね」
「恐ろしい」
要はルルに蒼白になって答えた。
「君にこの気持ちがわかるか」
「お巡りさんだから大丈夫でしょ」
「それは違うな」
「そうね」
寿々花は真希の言葉に頷いた。
「人それぞれよね」
「どんな仕事でも悪い人いるからね」
「美炭さんは悪い人ではないですが」
「変わった人だよ」
結芽は夜見に応えた。
「何かとね」
「そうした人ね」
「だからだ」
要は四人の言葉を受けてさらに言った。
「僕もあの人については気をつけているんだ」
「そうなのね」
「君との付き合いも長いからわかってくれ」
ルルにこう返した。
「こうしたこともな」
「いやあ、美炭さんは確かに変な人だけれど」
ルルが見てもである。
「けれどね」
「悪人ではないからか」
「大丈夫でしょ」
「言っておく、僕にその趣味はない」
要はこのことを言った。
「とはいっても女性と付き合ったこともないが」
「あっ、そういえば」
彩もその言葉で気付いた。
「お兄ちゃんって女の人と」
「付き合ったことはないな」
「そうよね」
「勉学に忙しいし他にもだ」
「スサノオとも戦っていて」
「囲碁やスポーツもしているからな」
そうしたこともしていてというのだ。
ページ上へ戻る