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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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第94話

 
前書き
個人的にグラノラとガスの闘いはする必要あったかなと思わなくもない。

何と言うか何とか強敵を作ろうとしている感が凄かった。 

 
我儘の極意の強化による超ギャリック砲の破壊力は凄まじく、グラノラの気弾との激突で幾分か威力は落ちたが、それでもグラノラを戦闘不能に追い込むには充分過ぎた。

「…どうやら本当に全ての力を使い切ったようだな。」

「く…そぉ…」

寿命を大幅に削って宇宙一となったのに肝心のサイヤ人を誰1人倒せなかった事実にグラノラは悔しさのあまり涙を流す。

「ドラゴンボールで手に入れても付け焼き刃の力では本当の意味で宇宙一にはなれん。本当の意味で強くなりたいならもっと修行を重ねるんだな。」

それだけ言うとベジータはグラノラに背を向けた。

「な、何故殺さない…?」

「生憎俺はこれから俺達を騙しやがった連中を叩き潰すのに忙しいんだ。泣き虫野郎の相手をしている暇はない。」

「ふ、ふざけるな!そんなことをしてお前達サイヤ人の罪が許されると思ってるのか!?」

「別に許して欲しいとは思っていない。俺達サイヤ人が極悪人なのは俺自身誰よりも理解している。俺はサイヤ人の罪を…それ以上にサイヤ人の誇りを継いでこれからも闘っていく。貴様もせっかく生かしてやったんだ。貴様にも戦士としてのプライドがあるなら残りの時間で死に物狂いで強くなって掛かってこい」

それだけ言うと間もなくグラノラの宇宙船がこちらに来た。

「グラノラ!」

降りてきた1人のナメック星人の老人と、その手にあるのは少し傷付いたオートミル。

「ナメック星人…あの老い耄れがこの星のドラゴンボールを作ったのか…」

「頼む!グラノラを殺さないでくれ!」

「モナイト!来るな!」

「安心しろ、こんな泣き虫に構っている時間など俺にはない。俺は今すぐマキ共をぶっ飛ばさなければならん」

懇願するモナイトと言う老人に対してグラノラはまだベジータを警戒しているが、ベジータはすぐにこの場を離れようとした。

「どうやら終わったみてえだな」

瞬間移動で現れた悟空。

どうやら治療は終わり、万全ではないにしろある程度回復したようだ。

悟空の顔を見たモナイトが驚く。

「バ、バーダック!?」

「ん?」

驚いているモナイトに対して悟空は訳が分からず首を傾げた。

「バーダック…お主…生きていたのか…?」

「あんたナメック星人か?この星にもいたんだな…オラ、そのバー何とかなんて名前じゃねえぞ。オラは孫悟空…そしてカカロットだ。」

「孫悟空…?カカロット…?お主はバーダックではないのか?それにしては…」

「サイヤ人の下級戦士は顔の種類が少ない。だから似た顔が何人いても不思議じゃない。だが、バーダックの名前は聞いたことがある。下級戦士でありながら上級戦士に匹敵したサイヤ人…ラディッツとカカロットの父親だ」

「え?オラの父ちゃん?」

「な、何と…バーダックの息子とは…これも運命なんじゃろうか…」

「モ…モナイト…?」

グラノラは混乱していた。

バーダックと言うサイヤ人に似た悟空を感慨深げに見つめる自分にとって祖父のような存在に。

「……全てを話そう。このシリアル星で起きたことを…お主の父、バーダックのことも…そして…儂の罪も」

「「「…?」」」

モナイトは語った。

40年前、確かにこの星はシリアル人とナメック星人が共存しており、フリーザ率いるサイヤ人達に滅ぼされた。

しかし、自分とグラノラ、そしてグラノラの母親を救ってくれたのは悟空の父親であるバーダックであったことを。

悟空はいきなり父親のことを聞かされてもピンと来なかったが、昔サイヤ人との闘いの後の入院生活で夢で見た両親らしき2人の顔を何となく思い出した。

グラノラは何故母親が生きていないのかを尋ね、モナイトは説明した。

グラノラの母親はヒータの連中に殺されたのだ。

その後バーダックはヒータの1人、ガスと交戦し、勝利したらしい。

グラノラは母親を殺した相手の下で何十年も利用されていたことに怒りを覚える。

「…酷えな」

「俺達サイヤ人も似たようなもんだ。フリーザの手となり足となり命令通りに働いてたってのに消されちまったんだ…まあ、ビルス様に標的されちまった時点でもう惑星ベジータの消滅はどうしようもなかったがな…それにしても気に入らんな…俺達サイヤ人を利用した報いを受けさせてやる」

悟空はヒータの悪辣さに不愉快になり、ベジータもサイヤ人も似たような物だと言いながらも天災のようなビルスに目をつけられた訳でもないシリアル人には多少同情はしたが、それ以上にヒータが気に入らなかった。

そして突然空が暗くなり、空が明るくなった直後に凄まじいパワーを感じた一同が戦慄する。

この場で最強と言える我儘の極意の変身をしたベジータよりも上と断言出来る程に。

「なるほど、ヒータの奴らめ…ドラゴンボールを使いやがったな…」

「正解!この星のドラゴンボールを使わせてもらったよ」

姿を現したのはマキとオイルの2人だった。

「良く来たな、ヒータ共。わざわざ自分達からぶっ飛ばされに来たとはご苦労なことだぜ。」

ベジータの挑発にカチンとなったマキが顔を引き攣らせる。

「グラノラを倒したってことはあんたが少し前まで宇宙一だったんだろ?宇宙一になった瞬間蹴落とされるあんたには同情するね」

「御託は良い、さっさと“自称”宇宙一の面を見せろ下等一族共」

その言葉にマキはキレた。

「ああ、お望み通り見せてやるよ!それがあんたらの最期だ!出てきなガス!!」

「落ち着けマキ…見え透いた挑発に乗るな」

現れた男はマキとオイルと同じ肌色の細身の男だった。

しかし、ガスから放たれている威圧感はグラノラを遥かに上回っている。

「ほう、グラノラよりも遥かに強い…相手に取って不足はないな」

「あ、あれが…ガスだと?」

「グラノラか…無様だな…俺達に利用され、挙句の果てに宇宙一になってもサイヤ人の1人さえ倒せないとはな。」

「くっ!」

立ち上がろうとするグラノラをベジータがモナイトに向かって突き飛ばす。

「邪魔だ。あいつは俺の獲物だ…!」

破壊神のオーラを迸らせながらベジータはガスへ向かって破壊玉を作り出す。

「こいつは挨拶代わりだ。この破壊の力を受けてみやがれ!!」

破壊玉をガスに投げつけるとガスは盾を作り出して破壊玉を受け止め、弾き飛ばした。

「……」

「嘘だろ…?破壊のエネルギーを簡単に弾きやがった…」

ベジータは弾かれた破壊玉を見つめ、悟空は破壊玉が簡単に弾かれたことに驚く。

「貴様がグラノラを倒したのか…つまり貴様が少し前の宇宙一か。」

「ふん、貴様もあいつのように蹴散らしてやるさ」

「…奴は…あの男に似ている…」

ガスの視線が悟空に向けられ、視線を向けられた悟空は不思議そうにしている。

「バーダックか?確か貴様はバーダックと闘ったんだったな、カカロットはバーダックの息子だ」

「なるほど、どおりで似ているわけだ。奴は生きているのか?」

「大半のサイヤ人はフリーザに滅ぼされた。生き残りはもう数える程度しかいないだろう」

「チッ…出来るなら奴もこの手で始末したかった。」

「安心しろ、地獄に行けばバーダックに会えるだろうぜ!!」

ベジータがガスに突撃し、ガスも同時に飛び出して拳を激突させる。

拳が激突した瞬間、周囲が衝撃で吹き飛ぶ。

力負けしたのはベジータの方だ。

「チッ!はあっ!!」

右手の痺れを無視しながら気を溜めてギャリック砲を放つが、ガスは瞬間移動でベジータの懐に入り、腹に蹴りを叩き込む。

「がっ!?くっ!!」

何とか耐えて回し蹴りを繰り出すが、ガスもベジータに回し蹴りを繰り出して互いの蹴りがぶつかる。

今度も力負けしたのはベジータの方だ。

「死ね」

ベジータの周囲にクナイを無数に展開し、放ってくる。

それに対してベジータは全身に破壊のエネルギーを纏わせてクナイを破壊し、砂にした。

これには流石のガスも驚いたのか目を見開いている。

「破壊の力を舐めるなよ…」

「随分と便利な力だな…だが…」

次は棒状の武器を作り、ベジータを殴り飛ばし、倒れたベジータにガスは拳を地面に叩き付け、星のエネルギーを叩き込む。

「俺は貴様とグラノラの闘いの後に宇宙一になった。グラノラよりも遥かに強力で貴様より強い力を持ってな」

「やった!ざまあみろサイヤ人!アタシ達ヒータを馬鹿にするからだ!!さあ、ガス!次はあいつだよ!!」

「あの男の息子か…見れば見るほど忌々しいあの男に似ている」

バーダックに似ていることを再確認して悟空を標的にしようとしているガスだが、悟空は笑みを浮かべていた。

「おい、おめえ達。ベジータはまだ負けてねえぞ?」

「何?」

悟空が見ている方を見遣ると体は傷付き、ジャケットは吹き飛んでいるがそれでもしっかりとした足取りでガスの方に歩いているベジータの姿があった。

「最高の刺激だぜ…さあ、ここからが本番だ」

口内の血を吐き捨てると拳を握り締めるベジータにガスは忌々しそうに顔を歪める。

「チッ、そのしぶとさ…あの男も無駄にしぶとかった…どうやらサイヤ人は全員しぶといらしい。」

「当たり前だ。貴様がどれだけ強くてもそれは俺達の闘争本能を刺激するだけだ。俺達サイヤ人は強敵との闘いを欲しているんだ。貴様は俺に言わせれば上等な餌だ」

「餌だと…?」

「さあ、来いよ宇宙一さんよ。戦闘民族サイヤ人の無限の進化を見せてやる」

「抜かせっ!!」

“餌”呼ばわりには流石のガスも苛立ちを覚え、ベジータを蹴り飛ばそうとするが、ベジータはガスの足を容易に掴んだ。

「なっ!?」

次の瞬間、ベジータの鋭く重い蹴りがガスの胸に入り、岩に叩き付ける。

「「え!?」」

簡単にガスの攻撃が受け止められた上に反撃までされたことにマキとオイルは目を見開いた。

「くっ!!」

すぐにガスは立ち上がってベジータを睨むが、睨んだ先にベジータはいない。

「こっちだ馬鹿が」

「なっ!?チィッ!!」

いつの間にか背後にいたベジータにガスが振り返り、剣で斬り裂こうとしたが、ベジータの破壊のエネルギーに阻まれて剣が破壊されてしまう。

結果として大きな隙を曝すことになったガスの顎をベジータが蹴り上げる。

「ぐっ!どうなって…」

パワーが先程より異常に上がっていることにガスが困惑するが、考える暇をベジータは与えはしない。

眼前に移動していたベジータはガスの胸倉を掴み上げ、顔面に拳を突き刺した。

その瞬間、ガスの後方に衝撃が走る。

ベジータが胸倉を掴んでいた手を放すと顔を鷲掴みにして地面に頭を叩き付ける。

「ぐあ…っ!」

「残念だったな、今の俺は闘争心を燃やす度に強くなるんだ。貴様がくれた最高の燃料と俺達サイヤ人を利用してくれやがった貴様らへの怒りで俺の力は無限大だっ!!」

ベジータがガスの頭を地面に叩き付ける度にクレーターの規模が大きくなっていく。

「おいおい!何でガスが一方的にやられてるんだよ!?」

「宇宙一になったんじゃないのか!?」

マキとオイルは宇宙一になったはずの弟が一方的に痛め付けられている状況に困惑している。

「己っ!」

激痛に耐えながら何とかベジータに気弾を撃ち込んで脱出し、瞬間移動で背後を取り、武器を作り出して殴り飛ばそうとするが、ベジータはそれを掴み止める。

「貴様の使える能力はグラノラとほとんど同じだろう?ならば瞬間移動をしてもある程度の予測は出来る。そんな雑な瞬間移動、カカロットの瞬間移動に遠く及ばん」

10年以上も使い続けた悟空の瞬間移動と比べればグラノラとガスの瞬間移動は雑過ぎた。

ついでにベジータも短時間だが、瞬間移動の修行をしたこともあるので何となくだが分かる。

「破壊」

ベジータはガスに破壊玉を直撃させると喰らったガスは破壊のエネルギーに自分を構成する物をバラバラにされそうな激痛を味わいながらガスは爆発に呑まれた。

「五体満足か、頑丈さだけは大したもんだ」

破壊のエネルギーが消滅した場所ではガスは五体満足だが、相当のダメージを受けていた。

「(何とかベジータが限界になる前に倒せたみてえだな)」

ベジータは平然としているように見えているが、悟空は僅かにベジータの動きが悪くなっていることに気付いていた。

長期戦に持ち込まれる前に終わらせられて良かった。

マキとオイルがガスに駆け寄り、助け起こそうとするがそこに諸悪の根源であるエレクが現れ、ガスの何かを外したかと思えば突然気が増大し、筋肉が膨れ上がって角が生えたかと思えば獣のような雄叫びを上げながらベジータに襲いかかった。

「何!?」

突然の変貌に驚きながらもベジータは何とかかわす。

これ以上のダメージは無理が生じるからだ。

ガスの拳が地面を穿ち、衝撃波を撒き散らす。

あまりの破壊力にベジータが吹き飛ばされ、首を掴まれて電流を流されてしまう。

「があああっ!?くっ!その汚い手を…放しやがれ!!」

咄嗟に肘をガスの腕に叩き込んで離れる。

体の痺れに体が上手く動かずベジータの腹にガスの蹴りが入った。

「ごっ!?」

まともに喰らったベジータは今までのダメージの蓄積と体の痺れにより気で防御することも出来なかった。

痛みに悶えるベジータを殴り倒し、地面に倒れたベジータを何度も殴り付ける。

「や、やべえ!ベジータの奴、ダメージを喰らい過ぎてる!このままだとやられちまう!グラノラ、じっちゃん!少し離れてろ!!はあっ!!」

悟空は超サイヤ人ブルーに変身し、身勝手を併用するとベジータに気を取られているガスの頬を蹴り飛ばした。

「カ、カカロット!?」

「交代だベジータ…これ以上はおめえの体が保たねえ」

「ぐっ…まだやれる…!」

無理をして立ち上がろうとするベジータを悟空は止める。

「無理するんじゃねえ、ダメージを喰らい過ぎだ!おめえはグラノラとじっちゃんを頼む」

そして悟空は向こうで起き上がろうとしているガスを見る。

「…カカロット、勝算はあるのか?」

「ああ、今のあいつはパワーは凄えが、おつむはからっきしだ。どうってことねえさ」

ベジータが離れたのを確認して、悟空は息を整えて身勝手の精度を限界まで引き上げると突撃してくるガスを迎え撃った。

ガスの猛攻をギリギリでかわしており、悟空は拳に全ての力を集中する。

「どうやらその姿はパワーは上がっけど、理性を保てねえようだな…昔、オラがなった大猿もそんな風だったんだろうな…でもよ、パワーだけじゃあ…オラには勝てねえぞ!!」

理性がない攻撃はあまりにも大振り過ぎてグラノラとの闘いで精度が上がったとは言え身勝手と併用したブルーでも対応出来る。

ガスは攻撃が掠りもしない状況に吠え、より大振りの攻撃となっていく。

そして完全に頭に血が上って突撃し、殴り掛かってくる。

「(来た…!)おめえが全力で飛び込んでくるこの時を待ってたんだ!!」

悟空も突撃しながらガスの大振りの拳をギリギリでかわすと懐に飛び込んだ。

「これで終わりだっ!!龍拳…爆発ーーーっ!!」

龍の気に呑まれて無防備な腹に悟空の全身全霊の一撃が叩き込まれる直前、ガスは悟空とバーダックの姿が重なったのを見た。


(キャラ紹介)


“ベジータ”


サイヤ人の生き残りで惑星ベジータの王子。

高い戦闘力とプライドを持ち、最初は敵対していたがナメック星で共闘していつの間にか仲間になっていた。

因みに悟林の存在もあってフリーザ編では原作よりも強く、界王拳を使う悟林がいたこともあり、終始冷静。

この時点での最終戦闘力は原作よりも瀕死回数が多いため、戦闘力300万くらい。

初死は元気玉着弾後になっているが、悟空の超サイヤ人化を見届ける。

最初は悟空、悟林に続いて未来のトランクスが超化を果たしたことでプライドがズタボロになり、自分の不甲斐なさから超化を果たした。

その後に悟林と手合わせをして勝利したことで上機嫌になり、ブルマと当時赤ん坊だったトランクスへの関心がほんの僅かだが向けられることになった。

後にこれがブルマの奇行による自業自得から助けるきっかけとなる。

それによって未来トランクスからは母親が言っていたような人物に見えている。

人造人間との戦闘で敗北した後は超サイヤ人を超えるための方法を模索する。

後に精神と時の部屋で未来トランクスと共に修行して超サイヤ人第二段階(超ベジータ)への変身が可能となりセル第ニ形態を追い詰める強さを見せたが完全体のセルには完敗。

その後は1人で精神と時の部屋で修行したが、もう一度未来トランクスと共に修行していれば悟空に迫ることが出来ていたかもしれない。

セルゲームでは悟空と悟林のフルパワーに驚かされ、大ゼル化したセルとの総力戦で悟林に庇われたことで罪悪感と共に人の心が本格的に芽生えた。

後に悟林とセルの気功波のぶつかり合いでは気円斬でセルの尻尾を切って隙を作って大ゼル撃破に貢献したが、復活してパワーアップしたセルに未来トランクスを殺されたことで激怒し、セルに挑むが返り討ちに遭う。

セルは超サイヤ人2に変身した悟飯が倒したが、ベジータの心境に大きく変化が起きた。

ブウ編では息子であるトランクスを鍛えながら修行をしていた。

ライバルが生きていることもあり、超サイヤ人2に変身出来るようになったために戦闘力は悟空と同等に近い。

7年間もの間に悟空と対戦することもあり、ある程度の折り合いはついた模様。

ブウ戦では悟空と悟林と共に超サイヤ人2に変身して闘うものの、ブウの戦闘力と不死性により追い詰められる。

息子を悟林に任せて自爆するが、倒せなかった。

その後は閻魔大王によって1日だけ生き返り、悟空とフュージョンしてゴジータとなって悟林と協力してブウを撃破する。

超ルートでは復活のFでフリーザを地球ごと消し飛ばしそうになったのを悟空と共に駆けつけて初変身の超サイヤ人ブルーで悟空と共に気功波を放ってフリーザを撃破し、第6宇宙編ではオッタ・マゲッタが悟林の悪口で戦意喪失したため、フロストの次はキャベと闘うことに。

悟林のアドバイスを聞いただけで超サイヤ人に変身したキャベの素質は認めながらも根性を叩き直し、超サイヤ人2への変身を促し、超サイヤ人ブルーの変身を見せてノックアウトした後は原作通り。

未来トランクス編では一度超サイヤ人ロゼのブラックに敗北するが、精神と時の部屋での悟空との修行でフルパワーの超サイヤ人ブルーを開眼する。

再び未来に行くとブラックと再戦して超サイヤ人ブルーフルパワーで相手し、そのパワーで更に進化したロゼ2となったブラックとも互角以上に渡り合う。

流石にロゼ3には敵わなかったが、未来悟飯と未来トランクスのフュージョン成功のための時間稼ぎを悟空達と共に行う。

力の大会編では身勝手の極意が自分に合わないため、破壊神の力を使う我儘の極意“兆”を体得。

トッポを撃破した後はジレンと交戦し、我儘の極意の特性を活かしてジレンにダメージを与えるが、蓄積したダメージに耐えられずにパワーダウンして敗北する。

モロ編は原作通り。

グラノラ編では我儘の極意の練度が向上しているため、戦闘力の増加率が増しているのでグラノラの成長にも食らいつくことが出来た。


“ギャリック砲or超ギャリック砲”


初期ベジータの必殺技…のわりには原作では1回しか使ってない。

その代わりGT(ベビー悟飯との最初の撃ち合いや大猿ベビーが超ギャリック砲の形で使用)や超(アニメでは結構な頻度、漫画でもモロ戦やガス戦で使用)では使用する機会が増えている。

両手から放つことが出来るため、ベジータの技の中では汎用性は高め。


“ビッグバンアタック”


ベジータの技の中で唯一の気弾技。

超化した悟林との手合わせで初披露し、当時の悟林の最強の必殺技の魔閃かめはめ波を疲弊した状態とは言え激突の末に打ち勝った。

後に人造人間19号のとどめにも使われている。

威力は(ベジータの名有りの技の中では)低いが、弾速が速く着弾時の爆発の範囲が広い利点がある。

この作品ではベジットの代わりにゴジータがブウ戦で登場した結果、悟空と協力することでビッグバンかめはめ波に昇華させる。

GTの場合、ベビーの件があるので本当にビッグバンアタックが元になっているのか少し怪しいところがあるが…下手したらビッグバンアタックと言う名のファイナルフラッシュの可能性もある。


“ファイナルフラッシュ”


ベジータの最強(原作時点)の必殺技。

フルチャージまで時間はかかるものの、最大まで溜めた際の威力は格上の完全体セルの体をぶっ飛ばす程。

高威力と貫通力を併せ持つが、溜めに時間がかかる都合上、ギャリック砲を使う場面もある。


“ガンマバーストフラッシュ”


一応は使える。

両手に莫大のエネルギーを溜め、放つ直前に両手を捻る動作をして放出するファイナルフラッシュの強化版。

単純に放っても合体ザマスをバラバラに出来そうにないので擬似的な合体気功波なのかもしれない。

超ルートでのファイナルシャインアタックポジション。


“スピリットの強制分離”


モロ編でヤードラット星での修行で習得した技。

他者から得た気、魂、生命エネルギーを引き剥がす能力であり、少しでも相手に攻撃を当てることで発動する。

フュージョンやポタラ、そしてブウの吸収、ナメック星人の同化にも有効。


“大猿化”


尻尾の生えたサイヤ人が満月、またはパワーボールを見ることで大猿に変身する巨大化変身。

戦闘力は通常の10倍となるが、醜い見た目なためかベジータはこの姿への変身は好まないようだ。

クリリンに尻尾を切り落とされたことで変身不可に。


“超サイヤ人”


対人造人間戦に備えての修行の最中に覚醒。

その戦闘力は手合わせの時点で悟林を超えていた。

その後の修行で更にパワーアップして19号を破壊したが、無限のエネルギーを持つ18号には勝てなかった。

精神と時の部屋で超1-2の変身…超ベジータへの変身が可能になり、セル第ニ形態を圧倒したが、セルの完全体化を許して敗北する…しかし、もし悟空か悟林が相手にしたとしてもセルを完全体にさせる可能性があったので、これはサイヤ人の悪癖と言えよう。

実際に同じ純血サイヤ人の悟空も完全体のセルの誕生には好意的だった。

後に悟空達と同じ修行をしたが、1人での修行のせいか悟空達を超えることはなかった。


“超サイヤ人2”


セルとの闘いの後に体得した変身。

原作の魔人ベジータ程ではないが、洗脳前のベジータよりは強い。

悟林との手合わせの際に変身して闘い、その後のブウの闘いでは3対1で闘うものの、ブウの出鱈目なパワーには手も足も出なかった。

後に自爆するが結局再生されてしまう。

ビルスとの闘いではブルマを叩かれた怒りで超サイヤ人2の潜在パワーを引き出してフルパワー状態となり、究極化状態の悟飯を超える力を叩き出した。


“超サイヤ人ゴッド”


ブラックとの戦闘で初披露。

ゴッドの名を冠するだけあって神の気を纏った変身。

神の気を使う変身では最弱だが、ビルスにそこそこの力を出させる程でエネルギー効率がブルーやその上位変身より優れている。

後は金縛りのようなことも可能。


“超サイヤ人ブルー”


超でのメイン変身。

超サイヤ人ゴッドと超サイヤ人を併用することで変身する形態。

通常の超サイヤ人と同じ身体バランスを保ちつつ、ゴッドを超える神の如きパワーとスピード、肉体を誇る。

エネルギー効率も最初は劣悪だったが、慣れてからは消耗無しでの変身が可能になった。

神の気を操る変身のためか他の変身よりも冷静に闘えるようになり、未来予知と思わせるような洞察力を持っているため、ある程度格上に食らいつくことが出来る。


“超サイヤ人ブルーフルパワー”


超サイヤ人ブルーが進化した姿。

漫画版ではフルパワーの超サイヤ人ブルー。

見た目に大きな変化はないが、髪の色とオーラがブルーよりも濃い蒼になる。

精神と時の部屋で20倍界王拳ブルーの悟空との無謀とも言える修行で極限まで追い詰められた際に開眼した。

20倍界王拳のブルーよりは強く、ブラックのロゼ2に対しても優位に立った。


“我儘の極意(“兆”)”


身勝手の極意が自分に合わないため、ビルスに師事してトッポの破壊のエネルギーを吸収して体得した破壊神とサイヤ人の力が結び付いた…不完全の姿。

瞳は赤紫になって瞳孔が目立つようになり、髪は多少赤紫がかった黒髪。

超サイヤ人3のように眼窩上隆起が起きている。

本能に突き動かされる力に上限はなく、闘争心を燃やす度に強くなる。

敵から受けたダメージを闘志を燃やす燃料にして戦闘力に変換することも出来る。

プライドが高く、負けず嫌いなベジータにピッタリの変身と言える。

トッポを瞬殺してジレンに挑むが、グラノラ編ベジータの我儘の極意よりもダメージによる戦闘力変換効率が悪く、ジレンの戦闘力を超える前に肉体に限界が来て敗北する。

モロ編では我儘の極意がモロとの相性が悪く、ヤードラット星での修行で気のコントロール技術の向上による基礎能力向上と共にスピリットの強制分離を習得することになる。

SUPER HERO編では我儘の極意の進化に力を注ぐ。


“我儘の極意”


グラノラ編で変身。

髪は完全に赤紫に染まり、気の性質も完全に破壊神の物となった。

ジレン戦での反省から感情のコントロールを修行に取り入れており、闘争心の上昇とダメージによる戦闘力変換効率も大幅に向上している。

破壊神の技も使えるようになり、ドラゴンボールで宇宙一となったグラノラと闘う。 
 

 
後書き
龍拳って何発も使えるのって思うかもしれませんが、GTでは1日で数回使ってますし…一応闘えるくらいには悟空は回復してるし… 
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