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イベリス

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第七十五話 デモその五

「やっぱりいいわよね」
「そうよね」
「特にこの八条百貨店いいわよね」
「賑やかで商品もいいしね」
「安くて品質もしっかりしてるし」
「それで屋上に行ったら」
 この百貨店のというのだ。
「軽食コーナーあってね」
「ゲームセンターあるしね」
「あとビアホールもあるのよね」
「あそこは」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「あそこも行こう」
「いいわね」
「あそこ安くて色々なもの食べられるしね」
「ボリュームもあるし」
「いい場所よね」
「カレーもオムライスもあるし」
 こうしたものもというのだ。
「いいわよね」
「おうどんもあるしね」
「ラーメンもあるし」
「あとハンバーガーとかホットドッグとか」
「アイスもソフトもあるし」
「ドリンクも揃ってるし」
「ええ、だからあそこでお昼食べましょう」
 咲は笑顔で話した。
「そうしましょうね」
「ええ、それであそこで食べましょう」
「それでゲームもしましょう」
「ビアホールは私達には関係ないけれど」
「楽しみましょう」
「是非ね」
 友人同士で話してだった。
 そのうえで百貨店の中を観て回って楽しんでだった、咲達は昼の時間になると屋上に出た、すると。
 真夏だが案外涼しくこのことから話した。
「高いところで風もあるから」
「だから涼しいわね」
「上に覆いもあるし」
「そのこともあって」
「そうよね、結構快適ね」
 咲も屋上に出て言った。
「ここは」
「そうよね、じゃあここでお昼食べましょう」
「そうしましょう」
「皆で色々食べましょう」
 クラスメイト達も応えてだった。
 それぞれ注文した、咲はカレーを頼んだがその量を見て驚いた。
「ちょっとこれは」
「前から多かったけれど」
「何か前より量増えた?」
「カレーだけじゃなくて他のお料理も」
「ハンバーガーも大きいし」
「そうよね、あの人が食べているかきあげ天丼なんか」
 咲は自分達の近くの席に座っている大学生位の若い大柄な男性が食べているそれをも見てクラスメイト達に話した。
「二杯位ない?」
「普通にあるわよね」
「優に大盛り位あるわよ」
「私達のおうどんとかラーメンも」
「ハンバーガーでもね」
「お値段はちょっと高くなった感じだけれど」
 前に来た時よりもというのだ。
「けれどそれ以上にね」
「量が増えて」
「それでよね」
「それぞれ注文したものを食べたらお腹一杯」
「そうよね」
「八条学園って世界中から人が来て」
 咲はここで自分達の学校の話をした。 
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