レーヴァティン
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第二百六十七話 西に帰りその五
「さらに磨いてだ」
「さらによくするな」
「そのうえでな」
「魔神と戦うな」
「そうする、塵芥でもだ」
神から見ればそうした存在でもというのだ。
「集まればだ」
「強いな」
「そして塵芥もそれぞれだ」
幾ら神の前には小さくともというのだ。
「質の違いがある」
「ダイヤもあるな」
「全てをダイヤに出来ずともだ」
「出来るだけよくしていけるな」
「そうなる、それだけでかなりの力になり」
「俺達もいるな」
「俺達の強さはこの世界では神霊の域に達しているという」
このことはこれまでこの世界にいてわかってきたことだ、如何に自分達がこの世界では強大な力を持っているかということを。
「持っている神器だけではない」
「それに加えてな」
「俺達自身もだ」
「かなりの強さだな」
「その俺達が二十六人だ」
これだけいるとだ、英雄は語った。
「それならだ」
「かなりの力だな」
「そうだ、その力を以てな」
「魔神と戦おうな」
「いよいよな、これから知ってだ」
神託を伺ってというのだ。
「そうする」
「一緒にな、どういった奴で何処にいるかな」
「名前も外見も知らないが」
「それでもな」
「これから知ることが出来る)
その魔神のことをというのだ。
「そして知ればな」
「そのうえでだ」
「戦おうな」
「是非な」
こう話してだった。
英雄は久志にだ、こうも言った。
「連合王国で食った飯だが」
「まずかったか?」
「かなりな」
こう言うのだった。
「酷いものだったな」
「あそこはな」
久志も否定せずに答えた。
「土地が悪くてな」
「だからか」
「そもそも食材がよくなくてな」
そうした場所でというのだ。
「しかも文化的に食いものについてな」
「関心が薄いか」
「かなりな、だからな」
「料理がまずいか」
「ああ、しかしジャガイモがあるからな」
この作物があるからだというのだ。
「餓えはないんだよ」
「それが救いか」
「ただあそこの料理もちゃんと調理したらな」
それならというのだ。
「結構いけるぜ」
「そうなのか」
「フィッシュアンドチップスだってな」
この料理もというのだ。
「いけるぜ」
「あんなにまずくはないか」
「だから味付けとかにも関心がな」
「薄いか」
「そうした文化だからな」
それ故にというのだ。
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