ハッピークローバー
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第四十一話 夏休み前その五
「半ズボンよ」
「それ穿いてるのね」
「お家の中でもそれでいないと駄目ってね」
そう母に言われてというのだ。
「そうしてるのよ」
「露出厳禁ね」
「うちは薄着駄目って言われるわ」
理虹も自分のことを話した。
「そうね」
「あんたのところはそうなの」
「ブラとかショーツが透ける様な」
そうしたというのだ。
「薄着はね」
「駄目なのね」
「白はよくても」
この色はというのだ。
「けれどね」
「薄着は駄目なの」
「あんまりなのはね」
「そうなのね、けれど夏の服ってね」
一華は理虹の話を聞いて彼女に言った。
「結構簡単にね」
「好けるわよね」
「色は出なくても」
下着のそれはというのだ。
「けれどラインはね」
「出るわよね」
「私達が今着ている制服の夏服だって」
それぞれ半袖のブラウスを着ている、スカートは五人共短く折っている。
「結構ね」
「好けるわよね」
「そうなるでしょ」
「だからそうした風にならない様な」
そうしたとだ、理虹は一華に答えた。
「生地のシャツなのよ」
「おばさんも考えてるのね」
「だからスカートとかズボンも」
そうしたものもというのだ。
「生地があまり薄くない」
「そんなのなの」
「それでうちはデニムのミニスカもね」
「いいのね」
「あれは透けないからね」
だからだというのだ。
「いいみたいよ」
「そっちじゃいいのね」
「あとシャツの上に薄くても何か羽織って」
そうしてというのだ。
「ブラが透けてもね」
「羽織って隠せっていうの」
「そうも言ってるわ、肩から羽織ったら肩も冷えないから」
「野球のピッチャーみたいね」
「方冷えたら肩凝りしやすいらしいから」
「そのことからも羽織れっていうのね」
「そう言ってるのよ、お母さん」
一華に考える顔になって話した。
「これがね」
「羽織るのね」
「薄くてもね」
「それだと確かに透けても大丈夫ね」
一華もそれはと頷いた。
「ラインでもね」
「そう、ラインもね」
「おばさん言うのね」
「それでなのよ」
「ううん、そう言われると」
ここでだ、一華は。
自分ノブラウスを見回した、着ているそれを見てあらためて言った。
「制服も注意しないと駄目?」
「そうじゃないの?」
理虹もそれはと応えた。
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