八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百七十五話 どれだけ生まれ変わってもその十
「俺にはな」
「そうは思えないわね」
「ああ」
実際にというのだ。
「だからな」
「これはなのね」
「ベリヤは元々だ」
「屑だったのね」
「先天的に何処かがおかしかった」
そうした輩だったというのだ。
「だから今の連合にいてもな」
「シリアルキラーね」
「性犯罪者でな」
それでというのだ。
「そうした奴だとな」
「あんたは思ってるのね」
「確信している」
まさにというのだ。
「そうは」
「そうなのね」
「だからな」
「そうしたことをするのね」
「今もな、だがセーラが相手ならな」
それならいうのだ。
「例え超能力を使わなくてもな」
「魔術とか錬金術とかね」
「例えあいつが秘密警察のトップでもな」
前世でそうであった様にというのだ。
「それでもだ」
「勝てるわね」
「その時は超能力等を使うだろうが」
ベリヤが前世の様に絶大な権力を持っている場合はというのだ。
「そうでないとな」
「今回みたいになのね」
「すればな」
通報とネットでの拡散を行えばというのだ。
「それでな」
「やっつけられるのね」
「どんな屑でもだ」
例えそうでもというのだ。
「そして卑劣で狡猾でもな」
「セーラには勝てない?」
「いや、セーラは確かに強いが」
それでもというのだ。
「この場合は違う」
「そうなの」
「法律に触れていてな」
その屑と言っていい輩がというのだ。
「そして警察が動くならな」
「逃げられないの」
「地元の警察を抱き込んでいてもな」
そうであってもというのだ。
「中央警察もあるしな」
「中央政府のね」
「中央警察は軽い犯罪には動かないが」
それは各国の警察それも地元の仕事になる、それぞれの警察でやるべき仕事が慣例的に決まっているのだ。
「しかしな」
「殺人とか性犯罪だと」
「動く」
中央警察もというのだ。
ページ上へ戻る