オズのボームさん
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第六幕その九
「ちゃんとなる様にね」
「しているね」
「そうしているわ、主観ばかりだとね」
「そんな風になりかねないね」
「しかもそれで言われて」
おかしいとです。
「聞く耳持たないとかだと」
「もうどうしようもないね」
「どんどん駄目になって」
そうしてというのです。
「どうしようもなくなるわ」
「そうなるのが落ちだね」
「本当にね」
「そうだね、ただオズマ姫はお仕事は楽しくしても」
キャプテンは本を本棚にせっせと入れつつこうも言いました。
「注意してお仕事をする様に言ってるね」
「ええ、気を抜くとね」
「とんでもないことになるしね」
「油断大敵だから」
こうも言うオズマでした。
「だからよ」
「オズの国は怪我もしないけれど」
木挽きの馬も背中に入れた箱で本を運びつつ言います。
「けれどね」
「そう、例えば本棚が倒れてね」
「その下敷きにもだね」
「なるから」
「それでだよね」
「気をつけることはね」
このことはというのです。
「いつも言っているでしょ」
「そうだね」
「さもないとね」
本当にというのです。
「危ないから」
「だからよね」
「注意しているのよ」
「楽しく注意もして」
「お仕事はするものよ」
「そうだね」
「その二つを忘れると」
そうしてしまうと、というのです。
「いいお仕事は出来ないわ」
「そうだよね」
「だからオズの国ではお仕事の前に準備体操もするんですね」
カルロスが言いました、五人の子供達は宙に浮かんで今は壁を拭いて奇麗にしています。壁もどんどん奇麗になっています。
「スポーツの時と同じで」
「そして身体をほぐして」
ナターシャも言います。
「スポーツの時みたいに気をつけるんですね」
「スポーツも油断すると大変なことになるし」
ジョージも言います。
「身体を動かしますから」
「お仕事も身体を動かしますし」
恵梨香は考えながら言いました。
「そこはスポーツと同じですね」
「だから準備体操もしてそこで身体をほぐして」
神宝も言います。
「そしてその時気を引き締めるんですね」
「そうなの、準備体操は大事なの」
オズマは五人にもお話しました。
「身体をほぐしてね」
「気も引き締める」
「そうしている間に」
「それで注意力も備えて」
「そのうえでお仕事をするんですね」
「スポーツをする時と同じく」
「そうよ、そしてお仕事をする間は」
その間はというのです。
「注意して気を散らさない様にして」
「大変なことにならない」
「そうならない様にしますね」
「オズの国は怪我はしませんが」
「それでもですね」
「そこは気を付けることですね」
「そうよ、だから私達もね」
この場にいる皆がというのです。
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