レーヴァティン
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第二百六十四話 神託に頼るその十四
「そうだったな」
「その様だな」
「それが今全部な」
「石に変えられてだ」
「海に沈められているってことだ」
「海の魔神によってな」
「俺達が倒すべき相手にな」
まさにというのだ。
「やられたな」
「そうなった、だがだ」
「俺達が魔神を倒せば」
「その力がなくなりな」
「海から世界が出てな」
そうなってというのだ。
「そうしてな」
「石から元に戻るな」
「そうなるという」
「その起きた世界も見たいな」
「ああ」
実際にと言うのだった。
「魔神を倒したならな」
「その時はな」
「だからだ」
英雄はさらに話した。
「何としてもだ」
「魔神を倒さないとな」
「だからだ」
それでというのだ。
「お前等もな」
「そっちの浮島に来いっていうんだな」
「そうしてくれ、すき焼きはどうだ」
英雄は食べるものの話もした。
「好きか」
「おお、すき焼きか」
そう聞いてだ、久志は目を輝かせて言った。
「それはまたな」
「好きか」
「他の奴もそうだと思うがな」
「お前もだな」
「大好きだよ」
実際にと言うのだった。
「マジでな」
「そこまでか」
「日本の最高の料理の一つだろ」
すき焼きについてだ、久志は熱い声で話した。目を輝かせてのそれにはもうすき焼きが映っていた。
「すき焼きは」
「そこまで言うか」
「大好きだからな」
だからだというのだ。
「言わせてもらうな」
「そうか」
「ああ、それでそっちに行ったらか」
「食える」
英雄ははっきりとした声で答えた。
「そうなるからな」
「だからだな」
「すき焼きを食いたいという意味でもな」
「来るといいか」
「ああ」
実際にというのだ。
「本当にな」
「ならすき焼き食う意味でもな」
「来るな」
「そうさせてもらう」
英雄に笑って答えた。
「楽しみだ」
「尚すき焼きは関西風だ」
英雄はこのことも話した。
「大坂だとな」
「そうなるだろうな」
「ちなみに俺は料理は全部だ」
「関西風なんだな」
「それが好きでな」
それでというのだ。
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