母犬も子犬も保護して
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第二章
「ワン」
「ワンワン」
「キャン」
「キャンキャン」
「ワオン」
「ワフッ」
「ワオン」
「ワンッ」
「ワンワンワン」
大きな犬を中心にして元気よく牧場の中を駆け回りつつだった。
牧場にいる牛達を守っていた、その彼等を見て自分と一緒にいる初老の大柄なアフリカ系のパンチパーマの男に話した。
「ユーゴスラビアでもです」
「この子達みたいな犬がいたんだな」
「この子達はお墓あちらはお墓ですが」
「それでも一家全員保護されてか」
「はい」
そうしてちょいうのだ。
「牧場で一家仲良く」
「そうなんだな」
「あの娘、マーラを見て」
その茶色の大きな犬を見て話した。
「最初はどうしようかと思いました」
「港で会ったんだよな」
「ですが犬の保護が集うをしていますし」
「放っておけなかったな」
「はい、お乳が張っていて私を訴えかける目で見ていて」
そうしてというのだ。
「ついて来てという風に見られて歩いていったので後をついていくと」
「港の隅に穴掘ってだったな」
「そこにあの子達がいました」
「オリバー、チャーリー、ベン、トム、ハックル、マリー、キャサリン、ミニーがな」
男性は自分が名付けた子犬達の名前を話した。
「そうだったんだな」
「はい、皆保護して」
「施設に連れて行ってな」
「暫く世話をしていまして」
「丁度牧場の犬を探していた俺がな」
「引き取ってくれました」
「本当に縁だな」
男性は笑って話した。
「これは」
「そうですね」
「セルビアの子達と同じ様にな」
「そしていい人に家族に迎えられて」
アーウィンはにこりと笑って話した。
「幸せになっていることも」
「同じか」
「そうかと」
「そう言われると恥ずかしいな、だからな」
「それで、ですか」
「これからもな」
アーウィンに犬達も見つつ話した。
「幸せにしていくな」
「お願いしますね」
「ああ、幸せになったなら」
それならと言うのだった。
「これからもな」
「幸せになるべきですね」
「だからな、そうなる様にしていくな」
こうアーウィンに話した、そして彼等にご飯を与えるとだった。
家族で仲良く食べた、尻尾を振りながら食べる彼等は皆毛ヅヤもとてもよかった。
母犬も子犬も保護して 完
2022・10・27
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