ハッピークローバー
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第三十九話 合コンが終わってその七
「本当にね」
「そうよね」
「ハイヒールって嫌よね」
留奈と理虹も一華と同じ考えだった。
「歩きにくいしね」
「外反母趾になるし」
「すぐにピンが折れたり」
「いいことないわよ」
「というか何であんな靴あるのよ」
「理解不能よね」
「まあ花魁さんの下駄よりまし?」
理虹は時代劇で見るそれの話もした。
「まだ」
「いや、あれはないでしょ」
「流石にね」
「どうやって歩くのよ」
「何か足を円を描くみたいに動かして歩いてるわよ」
「円?」
「そう、そうしてね」
こう留奈に話した。
「時代劇観てたら」
「そうだったの」
「滅茶苦茶歩きにくそうよ」
「それはそうね、花魁さんの服もかなりだしね」
「動くの大変よね」
「もう十二単レベルよね」
「あそこまでいったらね」
「十二単も花魁さんの着物もないわ」
一華も言った。
「下駄もね」
「あれもね」
「歩きにくそうよね」
「歩きやすいのが一番よ」
一華は言い切った。
「靴はね、それでお洒落」
「歩きやすくてお洒落」
「これ最強よね」
「文句なしにね」
まさにというのだ。
「靴は」
「そうよね」
「ハイヒールはね」
「私は駄目よ、無理よ」
一華は言い切った。
「やっぱりいいのはね」
「シューズね」
「動きやすい靴でね」
それでというのだ。
「走るのもね」
「そうしやすい靴ね」
「ブーツならいいけれど」
それでもというのだ。
「本当にヒールはね」
「駄目ね」
「ただサンダルとか草履はいいわ」
こちらはというのだ。
「踵が高くないとね」
「あんた踵が高いと駄目なのね」
富美子は一華の主張からこのことを理解した。
「兎に角」
「そうなの、どうしてもね」
「踵が高いと歩きにくいから」
「それにすぐに足ぐねるでしょ」
「その危険あるわね」
富美子も否定しなかった。
「そうした靴って」
「だからよ、上げ底靴もね」
「あんたは履かないのね」
「そうしてるしこれからもね」
「そうした靴は履かないで」
「動きやすいシューズがいいわ」
こう言うのだった。
「これからもね」
「出来る限りその方がいいよね」
達川も微笑んで話した。
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