| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

出したものはちゃんと

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二章

「一体」
「してたと思う?」
 これが母の返答だった。
「赤ちゃんに付きっ切りでよ」
「散歩も連れて行かずにか」
「鳴いたら五月蠅いでよ」
「怒鳴ってたよな」
「それじゃあわかるでしょ」
「まともに見ないでか」
「処理もね」
 これもというのだ。
「しなかったのよ」
「やっぱりそうか」
「それじゃあもうね」
「飼い主失格だな」
「生きものを飼う資格なしよ」
 それこそというのだ。
「そうでしょ」
「そうだよな、出したものを見てな」
「その処理もね」
「後始末もな」
「大事よ」
「だよな、大きいのはビニールに入れてゴミ箱に入れたよ」
 洋介はこちらの話もした。
「ちゃんとな」
「いつも通りそうしたのね」
「ああ、それじゃあな」
「ええ、ふわりはケージに入ったし」
「ケージの中のトイレシーツ交換するか」
「したらね」
「そうしような」 
 親子でこうした話をしてだった。
 ケージの中で眠りに入ろうとしているふわりを見た、散歩をして尚且つ健康的に出すものを出してだった。
 ふわりは快適な様子だった、二人はそんな彼女を見て自然と笑顔になった。


出したものはちゃんと   完


                  2022・10・25 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧