チューリップと少女
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第三章
満里奈は少女とチューリップ畑の写真の中でもだ。
これはという写真をコンクールに出した、するとだった。
「金賞獲ったの」
「ええ」
満里奈は万土香に満面の笑みで答えた。
「そうだったのよ」
「そうなのね」
「チューリップにね」
これに加えてというのだ。
「特によ」
「あの女の子ね」
「あの娘が凄くて」
それでというのだ。
「なったのよ」
「そうよね、あれだけ奇麗だと」
「もうね」
それこそというのだ。
「金賞もよ」
「当然ね」
「そういうことよ」
まさにというのだ。
「本当にあの娘に出会えてよかったわ」
「そうよね」
「きっとね」
満里奈はこうも言った。
「あの娘今にでもね」
「タレントさんになれそうね」
「それでね」
そのうえでと言うのだった。
「将来はね」
「物凄い美人さんね」
「この世に二人といない」
それ程までのというのだ。
「それ位のよ」
「美人さんになれるわね」
「間違いなくね」
「そうよね」
こう話した、そしてだった。
二人は暫くしてテレビのドラマを観て話した。
「あの娘ね」
「ええ、出てるわね」
「そうなるって思ったけれど」
「やっぱりそうなったわね」
「あれだけ奇麗だと」
「当然ね」
「そうなることもね」
まさにと言うのだった、そしてだった。
少女は忽ちブレイクした、そのうえで。
美形子役から美人女優にとなった、二人はその彼女を見て当然だと頷き合った。その時の写真を観ながら。
チューリップと少女 完
2022・10・22
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