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星河の覇皇

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第八十二部第二章 国債その十六

「そこから返済出来ますね」
「最終的には今のオムダーマンの国家予算の数年分になるとのことですが」
「その巨大な国債もですね」
「返済出来ますね」
「将来は」
「そうだ、今のオムダーマンそしてサハラの発展が止まらない限りだ」
 急にそうならない限りはというのだ。
「大丈夫だ」
「だから必ずですね」
「その国債も返済出来る」
「かなりの戦費になっていても」
「今の国家予算の数年分でも」
「そうだ、私は安心している」
 戦費の分はというのだ。
「むしろ不安であることはだ」
「戦争ですね」
「こちらのことですね」
「何といっても」
「昨日の勝利は大きかった」
 このことについても言及した。
「しかしだ」
「それでもですね」
「まだティムール軍はあります」
「戦力もまだ残っています」
「だからですね」
「油断は出来ないですね」
「戦争は最後の一瞬までだ」
 まさにその時までというのだ。
「決してだ」
「油断はしてはならないものです」
「だからですね」
「今この時も」
「どうしてもですね」
「油断をせずに」
「進撃していく」
 そうするというのだ。
「そしてサマルカンド星系まで進みな」
「途中で敵軍と遭遇すれば」
「その敵軍を殲滅する」
「そうしますね」
「その時は」
「そしてだ」
 そのうえでとだ、アッディーンはさらに言った。
「今私はサマルカンド星系まで進むと言ったが」
「実際にですね」
「敵軍を殲滅すれば」
「その時はですね」
「サマルカンド星系にさらに進み」
「そのうえで」
「占領する」
 敵、ティムールの首都であるこの星系をというのだ。
「そうすればな」
「戦争も終わりますね」
「サマルカンド星系はティムールのかなり深くにあります」
「あの星系を占領すればもう残りの星系は殆どありません」
 ティムールにはというのだ。
「そうした状況になっているので」
「ティムール星系を占領すれば」
「もうティムールに継戦能力はない」
「だからですね」
「その時は」
「我がオムダーマンの勝利だ」
 そうなっているというのだ。
「だから最終目的はな」
「サマルカンド星系の占領ですね」
「それを考えて戦略を考えてきましたし」
「今も進めています」
「それならば」
「あの星系を占領してだ」
 そうしてというのだ。 
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