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オズのボームさん

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第二幕その十二

「科学もあるけれど」
「あの漫画家さんの考える科学の道具は」
「魔法の道具と言ってもね」
 例えそう言ってもというのです。
「それでもよ」
「遜色ないね」
「そんなものだから」
 だからだというのです。
「私にしてもね」
「驚くね」
「ええ」 
 その通りだというのです。
「そしてオズの国の新しい道具のヒントにだよ」
「なっているわ」
「そうだね」
「開いたら何処でも行ける扉とかね」
「あと頭に付けたたお空を飛べるプロペラもね」
「それにポケットも」
 魔法使いはそちらのお話もしました。
「その中にあるね」
「そうよね」
「SFは少し不思議というけれど」
「大いに不思議よ」
「あの人の発想は」
「本当にね」
 まさにというのです。
「あの人のものは」
「そうだよね」
「魔法にアレンジして」
「そこに科学も入れてね」
 その漫画家さんが使っていたそれをです。
「そしてね」
「錬金術も仙術もね」
「入れていって」
 そうしてというのです。
「作っているね」
「あの漫画家さんが教えてくれた道具を」
「そうだね」
「いや、オズの国に色々な人が来てくれているけれど」
 そしてオズの国の住人になっているけれどというのです。
「その中でもね」
「あの人はだね」
「特に凄い人よ」
「偉大過ぎる人だよ」
「全く以てね」
「あの、そこにロボットいないですよね」
 ここで言ったのは神宝でした。
「青くて丸い」
「ええ、漫画家さんだけよ」
 オズマは神宝に答えました。
「そうしたロボットはいないわ」
「そうですか」
「それはその人の漫画のキャラクターでしょ」
「ご存知ですか」
「眼鏡をかけた男の子もね」
 オズマはにこりと笑ってこのキャラクターのお話もしました。
「知ってるわ」
「そうなんですね」
「他の漫画のキャラクターもね」
「そうですか」
「そしてその漫画家さんの作品に出て来る科学の道具が」
「オズの国の魔法にもヒントを与えてくれてるんですね」
「そうなの、だから魔法使いさんもよ」 
 この人もというのです。
「そうした魔法の道具を生み出せているのよ」
「そういうことですね」
「そう、それじゃあね」
「はい、そのお薬をですね」
「使ってね」
 そうしてというのです。
「整頓やお掃除をしていきましょう」
「わかりました」
 神宝も他の子達も笑顔で頷きました、そうしてです。
 皆そうしたお薬を飲んでそのうえで空を舞ってお仕事をすることにしました、楽しいお仕事はこれでさらに楽しくなるのでした。 
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