歩ける様になったハスキー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二章
次第に心を開いて懐いた、そしてだった。
二人はもう一匹白いシベリアンハスキー今度は雄の彼を引き取った、彼の名前はマモンといったがその彼とだった。
「ワン」
「ワンワン」
「仲良しになってくれたな」
「そうね、マヤは肉球がなくて腰とかは悪くても」
「うん、凄くいい娘だから」
「マモンにもとても優しいわ」
まだ子犬の彼を姉の様に優しく慈しんでいた、兄妹でそれを見て話した。
「誰よりもね」
「いい娘だね、それでだけれど」
キットは妹に笑顔で話した。
「実は考えがあるんだ」
「考え?」
「うん、犬用の車椅子があるから」
「そうしたものもあるのね」
「だからね」
それでというのだ。
「それをね」
「マヤにプレゼントしてあげるのね」
「どうかな」
妹に笑顔で提案した。
「それがあったらマヤも自由に動けるけれど」
「いい考えね、それじゃあね」
「うん、車椅子を買ってあげて」
「マヤにプレゼントしてあげよう」
「そうしましょう」
兄妹で笑顔で話してだった。
キットはすぐに犬用の車椅子を買ってマヤにプレゼントした、すると。
「ワンワン!」
「ワンワン!」
マヤはすぐにそれを使って活発にだった。
動き回ってマモンと楽しく遊びだした、その二匹を見てだった。
キットはその優しい顔に満面の笑みを浮かべさせて妹に話した。
「マヤがうちに来てくれてよかったね」
「ええ、本当にね」
チュットも満面の笑みで応えた。
「よかったわ」
「そうだよね、じゃあね」
「これからもね」
「マヤそしてマモンとね」
「一緒にいましょう」
「そうしていこうね」
楽しく遊ぶ二匹を見て話した、マヤは今とても幸せそうだった、そこにはもう誰も引き取ろうとしなかった哀しい姿はなかった。優しい家族と共に暮らす幸せな姿があった。
歩ける様になったハスキー 完
2022・9・27
ページ上へ戻る