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ハッピークローバー

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第三十六話 二度目の合コンその四

「似た者同士なら」
「そうだよな」
「それならそれでね」
「別にな」
「二人がそう思うならいいわね」
 一華は笑って話した。
「似た者同士でも」
「そうそう、成海っちって私のこといつも見てくれてるし」
 かな恵は笑って話した。
「何かあったら言ってくれるしね」
「俺も見てくれて言ってくれるしな」
「お互いいいわよね」
「そうだよな」
「だから飲むのもそれで止めるわね」
 かな恵はワインの話もした。
「ボトル二本位でね」」
「何かあったらまた言うな」
「お願いするわね」
「それじゃあな」
「言い合ってもそう言えるならね」
 一華は二人のやり取りを見て微笑んで話した。
「いいわよ」
「だよな、相性が本当によくないとな」
 達川も話した。
「こうならないよな」
「そうよね」
「この二人幼馴染みだしね」
 留奈はソーセージを食べつつ話した。
「私達もだけれど」
「それでなんだ」
「子供の頃からこうでね」
「波長合ってるんだ」
「そうなの、だから付き合っても」
 そうした間柄になってもというのだ。
「こうしてね」
「仲がいいんだ」
「そうなのよ」
 伊東に笑顔で話した。
「私が見ても思うわ」
「二人は相性がいいんだね」
「波長が合ってね」
 そうしてというのだ。
「夫婦みたいなのよ」
「そうなんだ」
「このままいったらいいわ」
「ただ二人共奥手よね」
 理虹は両手を後ろにやって言った。
「そのことも思うわ」
「まだ手をづなぐだけとか」
 古田はどうかという顔で理虹に続いた、そうしつつ今はお菓子を食べている彼女にそのポッキーを追加した。
「ないよね」
「そうよ、もっと先にいってもね」
「いいよね」
「ばれない位にね、あとね」
 理虹は自分にポッキーを出してくれた古田にも話した。
「ポッキー有り難う」
「いやいや、これ位はね」
「有り難く頂くわ」
 笑顔で言ってだった。
 また食べた、そうしてまた言った。
「キス位したら?」
「キスなんてしないわよ」
「そんなのまだ早いだろ」 
 かな恵だけでなく成海も言ってきた、二人共顔が真っ赤になった。
「キスなんてな」
「そんなのとてもよ」
「まだ出来るかよ」
「冗談言うなよ」
「冗談じゃないでしょ」
 富美子はジントニックを飲みつつ冷めた目で話した。
「キスなんて今時普通でしょ」
「普通?」
「そう、普通でしょ」
 こう言うのだった。 
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