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ミミズクが向ける愛情

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第二章

「この子、ジジはね」
「ククッ」
 ここでそのジジが鳴いた、その彼を見てだった。
 笑顔でだ、彼はさらに話した。
「大怪我をして黴に身体をやられていて」
「もう瀕死でな」 
 カーターもジジを見つつ話した。
「それでな」
「保護して手術もしたが」
「助かるかどうかな」
「微妙だった、いや望みは」
「薄かったな」
「そうだったからな」
 だからだというのだ。
「本当にな」
「どうなるか、けれど」 
 デュビュイソンはジジを見つつ話した。
「ダグラスが頑張ってくれて」
「それでだったな」
「助かってな」
 パチョレックに話した。
「そしてな」
「ダグラスに懐いてるな」
「凄くな」
「あんたのところのミミーも同じだな」
 デュビュイソンは今度はパチョレックと彼と共にいる雌の白鳥を見て話した。
「あんたが助けてな」
「ああ、罠からな」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「保護してな」
「それでだったな」
「一緒にいてな」
 そしてというのだ。
「仲良くしてるよ」
「そうだな、人と鳥でもな」
「絆が出来るな」
「ああ、それで仲良くなれる」
「そうだな、それじゃあな」
「これからもな」
「一緒にな」 
 共にというのだ。
「仲良くしていこうな」
「これからもな」 
 こう話してだった。
 三人で二匹にご飯をあげた、するとだった。
 二匹はそのご飯を嬉しそうに食べた、三人はそれを見てまた笑顔になって彼等のことをあらためて話した。


ミミズクが向ける愛情   完


                    2022・9・24 
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