超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第六十四話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラする奴は電車とバスとロープウェイで超女性高齢者に痴漢の濡れ衣を9800回着せられて今まで築き上げた社会的地位と家族と友人の信頼をすべて失って外来種に転生しろ!
第六十四話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!パワハラする奴は電車とバスとロープウェイで超女性高齢者に痴漢の濡れ衣を9800回着せられて今まで築き上げた社会的地位と家族と友人の信頼をすべて失って外来種に転生しろ!
これは俺の高校生時代の話だ。
Zランク高校に通う、俺と虐川デロシは本能のままになんの罪もない人々に暴力を振るい、青春を謳歌していた。
授業中の教室に電車が突っ込んできた。
電車の運転席から虐川デロシが運転手と思われる女性を肩に担いで出てきた。
「朝から電車で通学なんて、なかなかやるじゃねぇかデロシ!」
「ああ、女が電車運転してるのが気に食わなくてな、つい、ぶっ殺して電車をジャックしてやったのさ」
電車内から、乗客と思われる悲鳴や呻き声が聞こえる。
電車の中に入ると、通勤時の乗客が全員、血塗れになって床に倒れていた。
「なぁ、リキ。俺は電車が嫌いなんだよ!」
「なんで?」
「だってよぉ、朝の電車に乗ってるやつらってみんなスーツ着てるだろ?それで、みんな目が死んでるんだよ!とにかく、早朝の電車に乗ってるサラリーマンはみんな自分の心に嘘ついててよ、生きながらに死んでるゾンビみたいなやつらばっかりで見ててムカつくんだよ!」
「まぁ、確かにそう言われてみると、そうかもな。俺達みたいに本能に身を任せて暴力を楽しんでいる人間に比べたら、早朝の電車に乗ってるサラリーマンは社会性を大事にし過ぎて自分の魂を自分で作った牢獄に閉じ込めている。なんでもっと自分に正直に生きていけないのかな?」
「リキ、なら俺達で世界を変えようぜ!」
「変えるってどういうふうに?」
「俺とリキの暴力を世界に広めるのさ、そうすれば誰も自分の心に嘘をつかずに、生活できる!全人類が本能の赴くままに暴力をエンジョイするんだ!それが動物のあるべき姿だと思わないか?」
「なるほど、俺達の暴力で今のしがらみだらけの世の中を原始時代に戻すってことだな!でも、どうやって世界を変えるんだ?俺たち二人だけじゃ、さすがに無理があるぜ!」
「大丈夫だよ、リキ!コレを見てくれ!」
デロシが俺に本を手渡す。
本の表紙と中身には見たことのない文字が記されている。
しかし、俺の本能に意味不明の文字が声になって語りかけてくる。
「この本の文字、読めないけど、頭の中に声が聞こえてくる」
「ああ、この本は昨日、俺が遊ぶ金目当てにぶっ殺したバイトもせずに家事しかしない専業主婦から奪ったバックの中に入っていたんだ!」
「この本に書いてあることが正しければ、俺とデロシがZランク高校の全校生徒と全教員を殺害して生贄にすれば、今日この地に神が復活する...コレ本当なのか?」
「ああ、きっと、そうさ!俺達二人でZランク高校の全生徒と全教員を殺害して生贄に捧げ神をこの地に復活させるんだ!それで神にお願いするんだ!このしがらみだらけのつまんねぇ世界をぶっ壊して、暴力のみが支配する世界を創造してくれって!」
「神が本当にその願いを叶えてくれる保証があるのか?」
「そんなの神に頼んでみなきゃわからないだろ?」
「まぁ、そうだが...わかった、ダメもとでやってみるか!」
「ああ、そうだぜ!本には今日やれって書いてある、今やらなきゃ、このチャンスは二度と来ないかもしれないんだ!」
俺とデロシは調理室から包丁を四本盗み出す。
「これでお互い包丁二刀流だ!最強だぜ!」
「ああ、俺達で神に頼んで世界を変えてもらうんだ!暴力が支配する新世界に!」
俺とデロシは両手に包丁を持ってZランク高校の全生徒と全教員を殺害した。
さすがに人数が多かったせいか、途中、反撃されて大けがを何度もした。
「おい、リキ。無事か...?」
「ああ、デロシ、お前はどうだ?」
「俺もなんとか無事だが、コレはさすがにヤバイかもな」
百人以上の警察官が俺とデロシと囲んでいる。
「お前たちはすでに包囲されている。今すぐ、武器を捨てて自首するんだ!」
「おい、デロシ!神はまだ復活しないのかよ!」
「安心しろリキ!俺達はまだガキだ!何人殺そうとシケーにはならねぇ!仮に神が復活しなくても、俺たちの暴力は終わらねぇ!」
その時、大きな揺れが俺とデロシと警察官達を襲う。
「地震...かなりすげぇ地震だ!おいデロシ!これって、もしかして!」
「ああ、間違いない!リキ!空を見てみろよ!」
空が真っ赤に染まっている、上空にブラックホールが出現する。
Zランク高校の全生徒と全教員の死体が空に突如出現したブラックホールに吸い込まれていく。
ブラックホールから五体の人型機動兵器が姿を見せる。
そのうちの一体から声が聞こえる。
『我らの名は至極神。破壊を愛する少年達よ、君たちが無慈悲な暴力によって捧げてくれた生贄のおかげで我々は封印から解放された。礼を言うぞ』
人型機動兵器から放たれた稲妻が俺とデロシを囲む警察官達を一瞬で焼死させる。
「おい!神様!俺達は命がけで、あんた達を復活させてやったんだ!その代わりに俺の願いを叶えてくれないか?」
『願い?』
「ああ、このしがらみだらけのつまんねぇ世界を暴力だけが真実を示す世界に変えて欲しいんだ!」
『人間ごときが...分をわきまえろ!』
至極神から放たれたビームがデロシの自宅に直撃した。
「うああああッ!俺の家が!母ちゃん!父ちゃん!」
『人減の分際で我々をバカにした罪として、お前の大切な家族をすべて破壊した。しかし、我々を復活させてくれた褒美として、お前の命だけは助けてやる、さらばだ』
至極神が姿を消す。
空の色が赤から青に変わる。
無人と化したZランク高校に家族を失ったデロシと俺だけが取り残される。
「そんな...俺が世界を変えようとしたばかりに、俺の両親が神に殺されてしまった」
「デロシ...!」
「俺は必ず、神を、至極神を殺す!その時はリキ、お前も手伝ってくれ!至極神の復活させたのは俺とお前なんだからな!約束だぜ!」
「ああ、もちろんだ...約束する」
しかし、次の日からデロシと連絡が取れなくなった。
俺はデロシに会いにデロシの家に行ってみたものの、デロシの家は当然のごとく焼け野原になっていた。
そして、そこにデロシはいなかった。
*
そして、数年後、断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉に変神したデロシが俺の目の前にいる。
「リキ、俺はこの断罪王同士の戦いに生き残って、本当の神になる!そして、本当の神になり、今より強力な力を手に入れた俺は至極神に復讐するんだ!」
「つまり、お前が至極神に復讐するために、俺に死ぬことで協力しろということだな?」
「その通りだ!だが、ただでは死なせない!俺はお前の親友として、正々堂々一対一の真剣勝負でお前を殺す!」
「望むところだ!仮にお前が俺に殺されても、俺がお前の代わりに至極神をぶっ殺してやるから安心しろ!」
「フフッ!満身創痍の割には随分と強気だな!一体誰のおかげで生きていられると思っているんだ!」
「来い!リキ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!暴・力ッ!」
終末を司る断罪王Zと暴力を司る断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉の拳が激突する!
次回予告 第六十五話 断罪王Z 対 断罪王Ⅴ〈バイオレンス〉!クソバカパワハラ上司ととバイトもせずに家事しかしないのに偉そうなことを言っているクソバカ専業主婦は電車とショベルカーと耕運機と不倫して浄水場でパジャマパーティーを開催しろ!
後書き
次回もお楽しみに
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