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イベリス

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第六十四話 期末テストその八

「だからね」
「しないな」
「将来油断したら太りそうだけれど」
「そのコーラカロリーゼロじゃないか」
 父は咲が飲んでいるコーラを見てこのことを指摘した。
「それにポテトチップスもそれで終わりだな」
「そのつもりよ」
「普段からカロリーの低いもの好きで小食だしな」
「私は太らないの」
「母さん似で母さんも太らない体質だからな」
 このこともあってというのだ。
「だからな」
「太らないの、私」
「無茶をしないと大丈夫だろ」
 こう言うのだった。
「アメリカ人みたいな食生活じゃないとな」
「あれは凄いわね」
「咲の学校でもアメリカから来てる子いるだろ」
「先生にも職員さんにもね」
「やっぱり食生活は凄いな」
「食べる量は凄いけれど日本にいるから」
 それでとだ、咲はポテトの後でコーラを飲んでから話した。
「食べるものは日本のもので」
「あまりカロリーは高くないか」
「日本の食べものはヘルシーだってよく言ってるわ」
 アメリカから来た生徒や先生達はというのだ。
「本当にね」
「そうなんだな」
「アメリカだとカロリーたっぷりで」
 そうした食べものばかりでというのだ。
「日本と全然違うって言ってるわ」
「やっぱりそうだな」
「ハンバーガーでも巨大で中に色々入っていて」
「あっちのはボリュームが違うからな」
「何かベースだと」
 アメリカ軍のというのだ。
「休日とかビュッフェで日本円で千円もしないで肉料理中心に食べ放題らしいし」
「横須賀とかだな」
「何かね」
 実際にというのだ。
「普通のお店やスーパーでのものもね」
「カロリーは高いな」
「だから沢山食べると」
「あんなに太るのね」
「アメリカはちょっとな」
 父はどうかという顔で述べた。
「極端だからな」
「食べもののカロリーが高過ぎるのね」
「アイスクリームだってな」
 カロリーが高いこのスイーツもというのだ。
「山みたいに食べるからな」
「それもいつもよね」
「そうだからな」
「あんなに太るのね」
「お腹の脂肪が膝まで下がったりな」
「首がなくなるまで太ったり」
「そこまでなるからな」
 だからだというのだ。
「あそこはまた別だ、ハンバーガーとかもな」
 アメリカを代表するこの食べものもというのだ。
「日本のものと違うからな」
「物凄く大きくて」
「カロリーが高いからな」
「そういうのばかり食べてるから」
「太るんだ」
 そうなるというのだ。
「それもあんなにな」
「そういうことね」
「食べるにしても程々だとな」
 それならというのだ。 
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