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イベリス

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第六十四話 期末テストその七

「そう言ったら吸わなかったが怒った」
「悪い頭っていうのが駄目だったのね」
「ああ、しかしシンナーを吸おうかって言うこと自体がな7」
「駄目よね」
「そんなことは言うものじゃない」
「考えても駄目よね」
「身体に悪いのは当然だからな、それ位ならお酒だ」 
 言いつつウイスキーを飲む、ロックである。
「これだ」
「お酒も飲み過ぎたら駄目よね」
「神変鬼毒だな」
「それ鬼が飲んだら駄目ってことでしょ」
「しかし飲み過ぎると毒になるからな」
「それでそう言ったのね」
「そうだ、本当に飲み過ぎるとな」 
 そうすればというのだ。
「毒になるからな」
「そう言ったのね」
「しかも飲むと碌に頭が働くなるからな」
「飲み過ぎなくてもね」
「咲もテスト前とテスト中は控えるんだ」
「もう飲んでないわよ」 
 咲は父にあっさりと答えた。
「それでテストが終わるまではね」
「飲まないんだな」
「そうするわ」
「そうだといいがな」
「ええ、どう考えても飲むと勉強出来ないから」 
 それでというのだ、咲にしても酒が好きなので飲むとどうなるかはわかっているのだ。今も父と向かい合って座って飲み食いをしているがポテトとコーラである。
「それでね」
「飲んでないんだな」
「今はね」
「真面目だな、だがそれでいいんだ」
「テスト前とテスト中は飲まない」
「終わったら飲むんだ」
「打ち上げも兼ねて」
 よく冷えたコーラを飲みつつ話した。
「そうしてよね」
「飲んだらいいぞ」
「そうするわね、あと最近ストロング系好きで」
「いいんじゃないか?ただあれは飲み過ぎるとな」
「よくないわよね」
「一気に飲めるがアルコール度も高いからな」
 だからだというのだ。
「あまりだ」
「飲みやすいけれど」
「飲み過ぎるなよ、お父さんの今の職場でも若い子が好きでな」
「かなり飲んでるの」
「ジャンクフードと一緒にな」
 そのうえでというのだ。
「夜食でだ」
「ああ、それ身体に悪いわね」
 咲は父の話を聞いてそれならと頷いた。
「私も人のこと言えないけれど」
「お前も今ポテトとコーラだしな」
「これもよくないしね」
 所謂ジャンクフードだというのだ。
「しかも夜食べてるし」
「太るな」
「夜食もあまり飲んで食べない方がいいのよね」
 咲は自分から言った。
「やっぱり」
「それはな」
 父も実際にと答えた。
「毎日はよくないな」
「たまによね」
「お前は運動もしないからな」
「苦手だからね」
「お前は昔から運動は苦手だな」
「苦手だし好きじゃないの」
 咲はポテトを口の中に入れて食べつつ話した。 
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