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ハッピークローバー

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第三十二話 泳いだ後でその九

「コンドームっていっても色々でしょ」
「そうなの」
「自動販売機見たらサイズあるし」
「あるの?サイズ」
「あったわよ、私普通サイズ買ったけれど」
「コンドームにも大きさあるのね」
「あとちょっと調べたらイボイボあったりするのよ」
 そうしたコンドームもあることも話したのだった。
「これがね」
「そうなのね」
「男の子のサイズでね」
「それがあるのね」
「そうみたいよ」
「何か生々しいわね」
 富美子は一華のその話にどうかという顔になって応えた。
「サイズって言うと」
「男の子のそれがね」
「まともに出ているから」
「そうよね」
「大きいとなのね」
「コンドームもね」
「大きくなるのね」
 そのどうかという顔で述べた。
「そうなのね」
「これがね」
「全部同じと思ったら」
「サイズあるのよ」
「私はもうあるの買ったのよ」 
 こう一華に話した。
「薬局に入ってね」
「そうなの」
「サイズまで確かめてないわ」
「サイズ違うとね」
「そこ気になるわね」
「後でチェックした方がいいわよ」
「そうするわね」
 今度は真面目な顔で応えた。
「お家に帰ったら」
「そうしてね」
「ううん、大きい人でどれ位かしら」
 留奈はサイズのことから考えた。
「一体」
「さあ。けれど大きな人は何十センチとかでしょ」
「それだけなの」
「ええ、それ位でしょ」
「そんなのが私達の中に入るの?」
「でしょ?そうした時は」
「壊れない?何十センチって」 
 留奈は本気で怯えて語った。
「中に入ったら」
「いや、それだと壊れる人多くない?」
「女の子で」
「そうよ、大きなのが入って壊れるなら」
 それならというのだ。
「もうそれだけでね」
「そうなるかしら」
「だからね」
 それでというのだ。
「そうしたことはね」
「考えなくていいの」
「そうでしょ、流石に」
「何か漫画で拳から肘位の大きさだったりしたけれど」
 理虹はそうした漫画の知識から語った。
「それでも入っても問題ないでしょ」
「えっ、拳から肘!?」
 一華は食べながらドン引きした顔になって言った、おかずを食べようとしたその手が思わず止まっていた。 
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