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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第七幕その七

「このことも大事よね」
「それも気遣いだよね」
 ホワイティも言います。
「似合う色を選ぶことも」
「決め付けて選んだら駄目だけれど」
 チーチーはこのことは戒めました。
「けれどどうかと考えてはいいね」
「何でも決め付けはよくない」
 ホワイティはこの言葉を出しました。
「そう言うしね」
「先生はそうした考えだからね」
 ダブダブは先生自身に言いました。
「いいんだよね」
「先生のその考えが今回も出ているね」
 ジップも先生を見ています。
「いいことだよ」
「そうした先生だから今回もいい選択をしたね」
「いいプレゼントを選べたね」
 オシツオサレツも思うことでした。
「本当にね」
「そうだよね」
「それじゃあその扇子を買おうね」
 老馬の目は笑っています、そのうえでの言葉です。
「プレゼントの為に」
「是非ね、そうするよ」
 笑顔で言ってでした。
 先生はその二つの扇子を買いました、中華風の奇麗な色のそれは木製で見事なデザインでした。そしてです。
 先生は中華街をまだ見て回りましたが。
「お酒も買っていこうかな」
「それでお家で飲むんだ」
「そうするのね」
「お酒を買って」
「そうして」
「そうしようか、そのお酒は」 
 その種類のお話もします。
「桂花陳酒がいいかな」
「ああ、あの楊貴妃さんが好きだった」
「ワインをアレンジしたものだね」
「そのお酒を飲むんだ」
「ここで買って」
「そうしようかな、しかし楊貴妃さんは」
 この人のお話もするのでした。
「絶世の美女として有名だね」
「そうだよね」
「世界三大美女って言われていて」
「クレオパトラと並ぶっていうね」
「そうだね」
「それで多くの漢詩にも詠われているね」 
 文学からもお話するのでした。
「そうだね」
「先生前にそのお話もしていたね」
「漢詩のお話も」
「それで漢詩でも楊貴妃さんは詠われていて」
「有名なのよね」
「李白も詠っているよ」 
 唐代で最も有名な詩人の一人であるこの人もというのです。
「それで残っているんだ」
「それで先生はそちらも学んだんだね」
「李白さんの詩も」
「そうだね」
「漢詩は実に素晴らしいからね」
 それでというのです。
「僕も学ばせてもらってるよ」
「そうだよね」
「それで論文も書いてるしね」
「漢詩のそれも」
「そうしてるしね」
「そうなんだ、それで漢詩でもね」 
 先生はあらためて言いました。
「楊貴妃さんは詠われているんだ」
「奇麗な人だって」
「その様にだよね」
「詠われてるんだね」
「そうなんだ、それでその楊貴妃さんが好きだったのが」
 それがというのです。 
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