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夢幻水滸伝

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第二百五十話 三つ巴のはじまりその七

「進むで、あそこは港もええしな」
「水軍も集結させますね」
「そしてな」
「福建省を攻めますね」
「自分もな、海からの援護を頼むで」
「海沿いに進んでいきますね」
「そや、そして補給もな」 
 これもというのだ。
「温州からの陸路とな」
「船を使ってのそれもですね」
「行っていくで」
「やはり水運は使わないとならないですね」 
 蒲も言ってきた。
「戦にも」
「そや、それで留守役の自分にはや」
 施は蒲にも話した。
「補給もや」
「任せてくれますか」
「頼むで、領地を守って政を行ってな」 
 そのうえでというのだ。
「補給もな」
「行うのですね」
「それを頼むわ」
「それでは」
 蒲は施の言葉に確かな言葉で頷いた。
「その様にさせて頂きます」
「それではな」
「そして僕達は今よりですね」
 王は真面目な声で言ってきた。
「軍の出陣準備ですね」
「それを頼むで、自分と紅美ちゃんでな」
「ここはですね」
「それを頼む、勿論自分もや」
 施自身もというのだ。
「それにかかるで」
「そうされますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「準備が整うと速やかにな」
「出陣ですね」
「そうする、兵は神速を尊ぶやしな」
 この言葉も出して話した。
「是非な」
「準備が整えば」
「出陣や」 
 その様にするというのだ。
「その時はな」
「では今よりかかります」 
 紅美の声も真面目なものだった。
「そしてです」
「そや、戦に入るで」
「そうしましょう」
「戦は銭がかかりよおさん人もものも使う」
 施は戦がどういったものかも話した。
「それだけにやるには迅速にですぐに終わらせてな」
「消耗は最低限ですね」
「それで終わらせますね」
「その様にすべきものですね」
「それが戦ですね」
「そや、みだりにするもんでもないしな」
 四人にこうも話した。
「そうせなあかん」
「その通りですね」
「それが戦です」
「そうそうするものではないです」
「長くかけるものでもないです」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「今回もや」
「すぐに終わらせる」
「まさにその為にですか」
「戦略を考えて」
「それで軍を進めてくんですね」
「そうするで、馬にな」 
 それと共にというのだ。 
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