八条学園騒動記
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第六百六十五話 とんだ迷惑その十四
「相手は選ぶ」
「ヤクザ屋さんとかチーマーですよね」
「そうした小悪党をじゃ」
「殺してますね」
「ああした連中が嫌いだからじゃ」
それでというのだ。
「殺しておる」
「そうですよね」
「それでじゃ」
博士hさらに話した。
「例えばロットを更生に向けて放ちたくなる」
「それで恒星はどうにもならないですね」
「恒星のエネルギーは絶大じゃ」
太陽もそうである、そのエネルギーは恐ろしいまでだ。
「ミサイルを幾ら撃ってもじゃ」
「逆にミサイルが消えるだけですね」
「それが核ミサイルでもな」
「普通に消えて終わりですね」
「そうじゃ」
そうなるだけだというのだ。
「だから只の無駄弾じゃ」
「そうですよね」
「しかしな」
「そのミサイルにですね」
「そうした小者を入れてな」
ヤクザ者等をというのだ。
「殺すこともしておる」
「そうですよね」
「脱出装置等も付けずにな」
そうしてというのだ。
「そうしておる」
「最初から殺すつもりならですね」
「そんなものはいらん」
一切というのだ。
「だから付けぬが」
「普通ならですね」
「付けておく」
「それがマッドサイエンティストですか」
「そうじゃ、あと自爆装置もじゃ」
博士はこちらの話もした。
「必ずじゃ」
「装着しますか」
「これはじゃ」
自爆装置はというのだ。
「脱出装置と共にじゃ」
「必要ですか」
「マッドサイエンティストがマシンを開発するならじゃ」
そうであるならというのだ。
「着けねばならん」
「そしていざとなれば」
「ポチッとじゃ」
その要領でというのだ。
「押すのじゃ」
「そうするのですね」
「左様、連合軍は面白くないことに脱出には熱心だがのう」
「自爆装置はないですね」
「平気は出来る限り残す」
「壊されても修理しますね」
「そうした考えが強いからのう」
だからだというのだ。
「そうしたことはせんが」
「それはですね」
「わしにとってはな」
「面白くないんですね、ですが」
野上君は博士に話した。
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