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ハッピークローバー

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第二十九話 夏休みにはその四

「そうした人達もね」
「必要よね」
「本当にね」
 それはというのだ。
「さもないと死ぬ人出るから」
「それが海よね」
「楽しい場所でもね」
 遊べてだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「危ないってことは」
「事実だからね」
「それでよ」 
 まさにその為にというのだ。
「監視員は必要ね」
「救助の人とね」
「そうよね」
「そうそうあって欲しくないけれど」
 それでもとだ、富美子は強く言った。
「あるから」
「どうしてもね」
「だからよ」
「そうした人達も必要ね」
「お水は怖いからね」
「海だけじゃなくてプールもね」
「自衛隊の人達も監視員置いてるのよ」
 彼等もというのだ。
「いざって時に備えて」
「というか自衛隊はまさにそうした時の組織だしね」 
 留奈が言って来た。
「それじゃあね」
「もう監視員はね」
「置かないとね」
 それこそとだ、留奈は一華に話した。
「駄目だしね」
「それでよね」
「実際にね」
 まさにというのだ。
「置かれているのよ」
「そこは自衛隊ならではね」
 一華はそう聞いて頷いた。
「やっぱり」
「何か昔訓練中に事故あったそうだし」
「そうなの」
「川に入る訓練の時にね」
「溺れたりとか?」
「そうしたことがあったらしいから」
 過去の経験からというのだ、自衛隊も人の組織であり間違いはある。そしてその間違いから人や組織は学ぶのだ。
「だからね」
「尚更なのね」
「プールにも監視員さんがいて」
「海でもなのね」
「そうみたいよ」
「そうなのね」
「遠泳の時なんて」
 この時はというのだ。
「ビーチじゃなくて外の海で泳ぐでしょ」
「それなら余計に危ないわね」
「鮫が出るからね」
「だから余計に監視員さんが必要ね」
「そうよ、ビーチでも危ないのに」
「その外で泳ぐとなると余計にだから」
「そうしてるらしいわ」
 留奈は一華に話した。
「余計にね」
「そういうことね」
 一華もそれはと納得した。
「よくわかったわ」
「それで私達が働けてもらうビーチでもね」
 そこでもというのだ。
「ちゃんと救助や監視員の人がいて」
「アルバイトでも雇うのね」
「そうしてるのよ、それで私達も海で遊ぶ時は」
「慎重によね」
「事前に準備体操は忘れないで」
 海に入る前はというのだ。 
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