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ハッピークローバー

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第二十八話 心地よくない朝その四

「あんたは」
「派手なデザインとか色だとね」
「抵抗あるのね」
「物凄くね、だからね」
 それでというのだ。
「今も白でね」
「ピンクとかなのね」
「この前ライトブルーの下着買ったけれど」
「オーソドックスね」
「そういうのが好きで」
「派手なのは色でもなのね」
「無理なのよ」
 富美子に対して話した。
「どうしても」
「そうなのね」
「そうなの」
「成程ね、ただね」
「ただ?」
「あんた白だといやらしくないと思ってるでしょ」
 富美子はジャージを着はじめた一華に問うた、まずは上から着ている。その為下半身はまだ下着一枚である。
「そうでしょ」
「子供みたいでね」
「それが甘いのよ」
「甘い?」
「昨日皆で食べたお菓子よりもね」
 冗談も交えて話した。
「甘いのよ」
「そんなになの」
「カントリーマァムやお茶菓子のセリーよりもね」
「お茶菓子のゼリーの方が甘いわね」
「そのゼリーよりもよ」
 まさにというのだ。
「甘いのよ」
「そうなの」
「白のシンプルさと清潔さがね」
 それがというのだ。
「尚更なのよ」
「いやらしいの」
「色気を出すのよ」
「黒の方がいやらしくない?」
「黒もだけれど」 
 それでもというのだ。
「白もね」
「いやらしいの」
「黒と双璧を為す位にね」
「そうなの」
「その証拠にあんたね」
 今の一華の恰好を見て話した。
「上はジャージで下は下着のままでしょ」
「今から下も穿くわ」
「上はそうで下はショーツだけとかね」
「白の」
「もういやらし過ぎて」
 それでというのだ。
「女の私でもこれはって思う位だから」
「そんなにいやらしいの」
「もう家族でもよ」
「今の私の恰好見たら?」
「むらむらときてね」
 そうしてというのだ。
「襲うなんてね」
「理性がぶっ飛んで」
「そうなることもよ」
「あるのね」
「そうよ、白って清潔さもあって」
「いやらしく見えるの」
「目にもはっきり入るしね」
 このこともあってというのだ。
「いやらしいのよ」
「そういえばアイドルの人ってビキニの時は」
 一華も言われてふとグラビアのことを思い出した。 
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