ハッピークローバー
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第二十八話 心地よくない朝その三
「これがね」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「服は着ることよ、あとね」
「あと?」
「お部屋の扉はちゃんと閉めて」
このことも忘れるなというのだ。
「いいわね」
「お部屋もなのね」
「そう、ちゃんとね」
「扉は閉めることね」
「夏でもね」
「例え暑くても」
「女の子ならね」
そうであるならというのだ。
「見られるなって言ってね」
「おばさんと美奈代さんそのことにも厳しいのね」
「お父さんでもね」
それでもというのだ。
「男の人は男の人だから」
「見られるなっていうの」
「それでね」
富美子はさらに話した。
「言ってるの」
「そうなのね」
「さもないと下手に刺激するからって」
「お父さんなら大丈夫じゃないの」
「私もないと思うけれど」
富美子は自分の考えも述べた。
「自分の子供にどうか思うとか」
「子供は子供だしね」
「そうだけれどね」
それでもというのだ。
「実際にそうしたお話もあるからって」
「だからなのね」
「お母さんも言ってるしお姉ちゃんもね」
「美奈代さんもなのね」
「それでお父さんも言うのよ」
父親自身もというのだ。
「はしたないよりちゃんとしている方がいいってね」
「そう言ってなの」
「それでなの」
その為にというのだ。
「尚更ね」
「そうしたところしっかりしてるのね」
「そりゃ私も透けてるのとかティーバックは着けないけれど」
「富美子下着結構色は派手なのもあるけれどね」
「デザインは地味でしょ」
「そういうの着けないわね」
「苦手だから」
そうした下着はというのだ。
「だからね」
「着けないのね、そうした下着は」
「そうなの」
実際にというのだ。
「派手なの駄目だから」
「そうなのね」
「そう、けれどね」
「けれど?」
「色は派手なのはね」
そうした下着もというのだ。
「いいのよ」
「そうなのね」
「紫とかショッキングピンクとか」
「この前黒だったわね」
「色はいいけれど」
それでもというのだ。
「マイクロ系とかティーバックとか」
「そうした下着は駄目なのね」
「抵抗あるの」
「そうなのね、私は白とかピンクとかね」
「一華の下着って少女趣味よね」
「今だってそうだしね」
「昔からそうよね」
こう一華に述べた。
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