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ヤンキーギャルの別の顔

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第一章

                ヤンキーギャルの別の顔
 山北真理愛は外見を見ただけでわかるヤンキーである、金髪にした髪の毛を伸ばし顎の先が細くなっている顔にはきつい切れ長の目がありきつそうな口元である。
 制服は着崩し短く折ったスカートの腰の部分にカーディガンを巻いている、通っている高校でもいつも柄の悪い感じである。
 そんな彼女にだ、今クラス委員の久保田燈子が言っていた。
「あの、山北さんクラスで飴舐めるの駄目よ」
「別に校則破ってねえからいいだろ」
 真理愛は丸眼鏡で黒髪を三つ編みにして制服の着こなしも大人しい燈子を睨んで返した。燈子と真理愛は背は同じ位だが外見は全く違っていた。燈子はスカートの丈も長い。
「これでも校則は破ってねえよ」
「そうだけれど」
「飴位で言うなよ、煙草やシンナーで言えよ」
「そういうのやってるの?」
「あたし身体に悪いのやらねえよ」
 それは否定した。
「お菓子位いいだろ」
「だから飴もなの」
「そうだよ、何から一個どうだよ」
「私は別に」
「ったくよ、真面目過ぎても世の中面白くないだろ」
 真理愛は自分の席で飴を舐め週刊少年漫画雑誌を読みつつ言った。
「委員長も」
「そうかな」
「そうだよ、ちったあ破目外せよ」
 真理愛はこう言っていた、そして所謂ヤンギャルとして高校に通っていた。だが。
 そんな中でだ、燈子は。
 ある休日密かな趣味である大阪の日本橋通いを楽しんでいた、そこでライトノベルや漫画を買って。
 そのうえでメイド喫茶に通っていたが。
 最近ネットで評判な店に入るとだった。
「お帰りなさいませご主人様っって・・・・・・おい」
「えっ!?」 
 出迎えてくれたメイドも燈子もだった。
 お互いを見て仰天した、何とだ。
 そのメイドは真理愛だった、メイド服だったが外見はそのままだった。
 それで燈子も瞬時にわかったが。
 まずは店に入った、そしてだった。
 真理愛は燈子の席にまずは店員としてにこりと来てメイドカフェ独特の接客をしてだった。注文を受けてから燈子に言った。
「明日の昼屋上で飯食いながら話そうな」
「え、ええ」
 こうして話すことになった、そしてだった。
 実際に翌日だった、燈子は学校の屋上で真理愛と一緒にだった。 
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