八条学園騒動記
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第六百六十話 自由な社会の条件その十
「私は敬意を感じます」
「連合の君主家の方々にですね」
「皇室及び王室の方々に」
「そうなのですね」
「はい」
ベッキーに一言で答えた。
「そう思います」
「そうですね」
「その敬意を忘れることは」
「ありませんね」
「他国の君主家の方々に敬意を持ってこそです」
まさにというのだ。
「君主家の者です」
「そうですね」
「そして民にも」
彼等にもというのだ。
「敬意を持つことです」
「敬意を持ってもらっているので」
「その為にです」
「民にもですね」
「まして私達の暮らしはです」
「民の税金ですね」
「事業も行っていますが」
マウリアではマハラジャが企業を経営してもいいのだ、連合各国の君主家とはそこが全く違うのだ。
「しかしです」
「税金からですね」
「暮らしているので」
「それならですね」
「民にも敬意を持つことです」
「誰にも敬意を持つことですね」
「そうでなければならないと」
その様にというのだ。
「私は考えています」
「そうなのですね」
「はい、その中でもマウリア主席とです」
自国の国家元首と、というのだ。
「今お世話になっている連合のです」
「中央政府大統領ですか」
「日本の天皇陛下には」
「敬意を持っておられますね」
「そうです、ですが日本の皇室の質素さは」
それはというと、
「まことにです」
「驚くべきものですね」
「あまりにも質素ですね」
「資産はです」
ラメダスが話した。
「まことにです」
「我がシヴァ家なぞ足下にも及びませんね」
「国宝そして文化遺産が数えきれないだけあって」
それでというのだ。
「もう価格では表せない」
「そうしたものが多くありますね」
「イギリス王家やオーストリア王家ですら足下にも及ばない」
そこまでのというのだ。
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