オズのホボ王子
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第七幕その十一
「焦ることはだよ」
「いらないよ」
「そうしたものだから」
「僕達もね」
「焦らないでね」
そのうえでというのです。
「旅をしていこう」
「このままね」
「じゃあ行きましょう、次の場所にね」
王女は前を見て笑顔で言いました。
「そうしましょう」
「そうだね」
王子は王女の言葉にも頷きました。
「もう次に行く場所は決めているしね」
「だからよね」
「そこに行って」
「それが終わったら」
「もうお誘いする人は今度が最後だから」
「じゃあその人のところに行ったら」
「後はね」
その次はというのです。
「リンキティンク王の国にだよ」
「戻るのね」
「そうなるよ」
「じゃあ尚更よ」
「あと少しだから」
「焦ることはないわ」
一切、そうした言葉でした。
「本当にね」
「そういうことだね」
「是非行こうね」
「それならね」
笑顔で言いました、それから。
王子は前を見てその先にあるものについて言いました。
「次は山の中を進むよ」
「山の中ですか」
「これまでは平原でしたが」
「今度は山ですか」
「山の中を進んで」
「そこにいる人達をですね」
「招待するよ」
そうするというのです。
「今度はね」
「山というと」
王女は考えるお顔で言いました。
「大体わかったわ」
「そうなんだね」
「大体だけれどね」
完全でなくともというのです。
「それでもね」
「多分その大体は正解だよ」
「そうなのね」
「僕はそう思うよ」
こう言うのでした。
「ではね」
「その正解に向かって」
「今からね」
「一緒に行こうね」
笑顔でこう言ってでした。
王子は今度は皆を山の中に案内していきました、そうして今度の招待する人達のところに行くのでした。
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