新ヘタリア学園
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第千九百六十九話 南から北へ
第千九百六十九話 南から北へ
黒田さんは薩摩出身です、ですから暑いことには慣れています。
ですがその黒田さんがでした。
「おいがでごわすか」
「そうだ、行ってくれるか」
上司の上司の方に直接言われました。
「蝦夷地、北海道にな」
「わかりました」
一旦はこう答えましたが。
それでもです、黒田さんは思いました。
「おいが蝦夷とは」
「見込まれてのことですね」
日本はその黒田さんに微笑んで応えました。
「黒田さんならです」
「やれると思われてごわすか」
「任されたのですよ」
「蝦夷地の開拓をでごわすな」
「きっとあの地はよくなります」
開拓を進めればというのです。
「それをお願いします」
「わかったでごわす」
黒田さんは日本にも言われました、かくしてです。
北海道に入るのでした、薩摩出身の黒田さんが寒い北海道で大活躍するその時がやって来たのです。
第千九百六十九話 完
2022・5・23
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