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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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第88話 魔法じゃなくて魔王少女?四天王サニーの受難と禍の団の罠 前編

 
前書き
 原作などではサーゼクスを良い魔王と言っていたカトレアですがこっちでは普通に嫌っているのでお願いします。


 後今回過激なセリフな言葉があるのでご注意ください。最低限配慮したつもりですが不快に感じられましたら是非報告してください。 

 
side:小猫


「お待たせいたしました、『白毛シンデレラ牛』のステーキでございます。付け合わせは『デトックスニンジン』のグラッセと『うるおいポテト』のフライです」


 何故か怪我をしていたサニーさんを回復させる為に私はサニーさんに料理を作っています。サニーさんは大きなステーキをナイフで上品に切り分けると一口食べます。


「ん~美味♡豊富なコラーゲンが肌に染み込んで俺の体が喜んでるぜ。更に体内の老廃物を一気に落とすデトックスニンジンと肌が綺麗になるうるおいポテトの付け合わせが実にいい!こんな場所じゃなければもっと調和して料理が良くなったのにな」
「俺の家でメシ食っておいてなんて言い草だ」


 サニーさんは美味しそうに白毛シンデレラ牛のステーキを食べていましたが環境が調和していないと不満を言いました。それを聞いていたイッセー先輩が呆れたようにそう言います。


「ねえねえサニーくん、私のも食べさせてあげるね。はい、あーん♡」
「いらねえよ。俺はイッセーみたいに大食いじゃねぇんだ。そもそも馴れ馴れしいんだよ、お前」
「いいじゃん、二人で一緒に禍の団と戦った仲でしょ?恥ずかしがらないではい、あーん♡」
「だァァッ!しつけーぞ!」


 何故か一緒にいた魔王であるセラフォルー様にも料理を提供したのですがサニーさんと仲良く食事をしています。


 ですがどうして魔王であるセラフォルー様とサニーさんが一緒にいて尚且つあんなにも仲が良さそうなのでしょうか?


 まあサニーさんは嫌がっていますけど……


 その後も色々料理を出して食べてもらいました。そして最後にデザートを用意します。


「デザートに『キューティクルベリー』のシャーベットです。いかがでしたか、セラフォルー様?」
「うん、すっごく美味しかった!特にマグロのお寿司が一番おいしかったよ!リアスちゃんの眷属の子がこんなにも料理が上手だなんて知らなかったよー」
「満足していただけたのなら良かったです」


 セラフォルー様に料理の感想を聞いたところどうやら満足していただけたみたいですね。喜んでもらえたようでよかったです。


「さて……そろそろいいだろう?どうしてサニー兄が魔王様と一緒にいるんだ?訳を話してくれないか?」
「話せって言われてもな、何から話すべきか……」
「というかサニー君、噂の赤龍帝ちゃんと家族だったなら事前に教えてよー。義理の姉としてちゃんと挨拶したかったー」
「お前は頼むから少し黙っててくれ!話が進まねぇだろう!」


 イッセー先輩がサニーさんに何故魔王様と一緒に行動していたのか聞こうとしました。でもセラフォルー様が話に割って入ってきたためサニーさんが怒りました。


 しかし凄く親しい感じですね。セラフォルー様はサーゼクス様と同じかそれ以上にシスコンでそのせいなのかあまり浮いた話は聞かないんですよ。


 でもあの感じだとメチャクチャ惚れ込んでいますよね、だって私も同じ恋する女の子なので分かります。


 ……今セラフォルー様を女の子……?と思ったそこの貴方、命が惜しいなら余計なことは考えないように。


「そもそもセラフォルー様、今日はソーナの授業参観に行くはずだったのでは?」
「それがねリアスちゃん、ソーナちゃんったら私に来ないでって言ったの!こんなにしっかり正装してきたのにどうしてなのかな?もしかして反抗期って奴なのかな?ソーナちゃんってば可愛い♡」
「もしかしてその魔法少女のコスプレで行こうとしたのですか?」
「うん、そうだよ」
「それはソーナも嫌がりますよ……身内がそんなコスプレしてきたら……」
「あー!リアスちゃんまでそう言うこと言うんだー!うわーん!酷いよー!」


 リアス部長はセラフォルー様に今日は授業参観に行くはずだったのではないかと質問すると、セラフォル―様はソーナ会長に来ないでと言われたと答えました。


 最初はちょっとかわいそうと思いましたが理由を聞いたら納得しました。もし姉さまがあんなコスプレして学校に来るといったら私でも拒否します。


 しかしセラフォルー様的には本気の正装だったらしく泣き出してしまいました。


「サニー君!傷ついた私の心を癒して!具体的にはキッスでいいよ!お互いが溶けちゃうような濃厚なヤツを頂戴!んー♡」
「いい加減にしろ!ヘアネット!」
「やーん♡」


 遂にキレたサニーさんはセラフォルー様にヘアネットを使って縛ってしまいました。


「ハァ…ハァ…なんでこんなにも疲れなきゃいけねぇんだ……」
「すげぇ、サニー兄があそこまで調子崩してるの初めて見たぜ」
「何というか流石ですね、セラフォルー様……」


 サニーさんが本気で疲れているのを見てあの人をあそこまで翻弄するセラフォルー様に驚きました。


「サニー兄、そろそろ話を進めてくれないと物語が進まないんだけど……」
「分かってるよ!……たくっ、切っ掛けは俺がこの町の探索をしていた時だ……」


 サニーさんはセラフォルー様との出会いを語り始めました。


―――――――――

――――――

―――


side:サニー


 俺の名はサニー、四天王で一番美しい男だ。俺はイッセーの生まれ故郷であるD×Dの世界にやってきた、そこで俺はこの世界の美しさレベルがどんなモノなのかと思い町に繰り出したのだが……


「めっちゃショック!美しさ全然見当たんねぇし!!」


 まず空気が悪い!濁っていてどんよりしている!俺の美しい髪や肌に悪影響が出るじゃねえかっ!


「食材に添加物や農薬多すぎ!不純物ばっかだし!!」


 イッセーの小遣いを借りてコンビニやスーパーで買い物して見たけど殆どの食材が何らかの薬品や化学調味料を使われているんだ。G×Gじゃ考えられねえよ。


「何より通行人たちが不健康すぎるし!!」


 道行く通行人を勝手に触手で触っているんだがこれがまあ酷い。


 例えばあそこのOL、見た目は綺麗だがメイクで誤魔化しているだけだ。肌荒れはひどいし無理なダイエットでもしたのか肉が無さすぎる。あれじゃまるで皮と骨だ。美しさを細ければいいと勘違いしてるんじゃねえか?


 あそこのサラリーマンは普段ゼリー系の食事しかとっていないのか顎が弱くなっている。そのくせ酒は大量に飲んでいるから内臓はボロボロだ。しかもヘビースモーカーなのか肺は真っ黒だ。正直キモッ!


 あの小学生は逆に栄養の取り過ぎだ。まだ10歳くらいじゃないのか?それなのに太り過ぎだ。明らかに脂肪の多い物ばかり食べている偏食が原因だな。親はもっと野菜も食べさせろっつうの。


「なんつうか……イッセーの言う通りD×Dの世界ってマジで食事とかにはこだわっていないんだな。食えりゃそれでいいって奴ばっかだ」


 イッセーの話ではD×Dは食事は重要視されておらず杜撰な食事をする奴ばかりらしいと聞いていたが納得だ。まともな食生活を送っている奴は今のところ見ていない。


 一応この世界でもグルメはあるらしいがG×Gのように熱狂的でもないらしい。寧ろスマホっつう機械や別の趣味にばかり金をかける奴の方が多いらしい。


「ガッカリだな……まあこれも価値観の違いか」


 G×Gとの価値観の違いにショックを受けつつもう既につまらなくなってきた俺、近くにあった公園のベンチで黄昏ているがもうイッセーの家に帰ろうかと思っていた。


「でも毒のあるココやうるせぇリンと一緒にいてもなぁ……しかもティナっつう女も来て喧嘩してるから余計にめんどくせーんだよな……」


 つうかこのままだとマジでユウが義路の弟になんの?いっそユウに調和の大切さを教え込むか?アイツはイッセーと違って物分かりが良いからな。


「皆ー!魔法少女レヴィアタンの参上だよ!」
「あん?」


 何やら騒がしくなってきたと思いそっちを見ると子供たちがなんかコスプレした女の元に集まっていた。特撮って奴か?


「わー!魔法少女さんだー!」
「え~、うっそだぁー。あんなのアニメだけにしかいないんだぜ!」
「そんなことないもん!あたしは将来プ〇キュ〇みたいな可愛い魔法少女になるんだもん!」
「バッカみてー!そんなのなれる訳ないじゃん!今の時代はユー〇ュー〇ーこそ絶対なんだよ!」


 女の子には受けがいいが男はあんまり興味ないって感じだな。まあ俺は美しければ全部OKだけど。


「ほらほら、喧嘩は駄目だよー。お姉さんが魔法を見せてあげるからね♪」


 コスプレした女はそう言うと掌にお菓子を出現させた。それを見た子供たちは目の色を変えて驚いた。


(なんだ?今あの女どうやって菓子を出したんだ?どっかから取り出したわけじゃない、マジで生えるかのようにその場に現れたぞ?)


 そういえばこの世界には人間以外にリーア達みたいな悪魔や天使と言った別の種族も存在していたんだっけか?あんま興味ねぇから忘れてたぜ。


「もしあの女が悪魔か天使って奴なら面倒くせぇ事になりそうだな。さっさと帰るか」


 俺は公園を出ようとしたが突然霧のようなものを感じ取った。すると辺りが灰色になっている事に気が付いた。


「あん?なんだこりゃ?」
「きゃあああっ!?皆、どうしたの!?」


 俺が首を傾げていると悲鳴が聞こえた。そっちを見てみるとさっきまでコスプレ女の周りにいた子供たちが眠るように地面に倒れていた。


「何が起きた……?」
「ふふふ、飛んで火にいる夏の虫とはこの事ね、セラフォルー」


 すると空間の一部が歪みそこから褐色の女と複数の男達が現れた。


「カ、カトレアちゃん!?どうしてここに?」
「決まっているでしょう?護衛も付けないでこんな所をノコノコと一人でいる偽りの魔王を討伐しに来たのよ。本当は会談の時にやる予定だったけどこんなチャンスを逃す手はないわ」


 どうやらあの褐色女はあのコスプレ女の知り合いみたいだな。どうせなら当人だけでやってほしいし俺は関係ないからここから出してほしいんだけど。


「カトレアちゃん、もう止めようよ!私達同じ悪魔の仲間じゃない!そもそもこの悪魔の称号は私が貴方との戦いに勝って正当に受け継いだ名だよ!同じレヴィアタンとして協力して悪魔の世界を守っていこうよ!」
「黙れ!貴様はただ与えられただけじゃない!私は先代レヴィアタンの血を引く者だ、お前のようなまがい物とは格が違うのよ!」


 なんか盛り上がってるけど早く終わってくんねぇかなー、暇でしょうがない。


「カトレアちゃん、どうして分かってくれないの……」
「貴方こそ何故理解しないの?私達悪魔こそがこの世界を牛耳るのにふさわしい存在なのにそれを否定してあろうことか家畜以下の人間と仲良くしようだなんて……あいつらは私達のために働き死んでいけばいいのよ!」
「そんなこと言っちゃ駄目だよ!唯でさえ純潔の悪魔は数が少なくなっちゃったんだから欲望のエネルギーをくれる人間さんは大切にしないと!」


 あっ、手の爪が少し欠けてんじゃん。帰ったら念入りに手入れしねーと。


「純潔が少なくなったからこそ私達が世界を征服して悪魔の世界を作るのよ!そもそも転生悪魔なんていうゴミ同然のクズもいらないのよ!いずれ全部皆殺しにしてやるわ!」
「そんな事はさせないよ!カトレアちゃんの親友として貴方の暴走は私が止める!」
「勝手に親友を名乗るな!その忌々しい軽口に今日限りにしてやるわ!」


 なんかお互いヒートアップしてきたな、やるなら早くしてくれ。


「行くよ!零と雫の霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)!!」


 コスプレ女は何かしようとしたが不発に終わった。


「あ、あれ?魔法が使えない!?」」
「あはは!哀れね、セラフォルー!この状況をまだ理解できていないなんて!」
「ど、どういうこと!?」
「この空間は『絶霧(ディメンション・ロスト)』によって作られた結界……つまり疑似空間よ」
「嘘!?神滅具の中でも上位に位置する絶霧!?所有者なんて今まで見つからなかったのに……まさか禍の団にいたなんて……!!」


 神滅具?確かイッセーの赤い籠手もそんな名前だったような……つまりこの空間はその絶霧によって生み出された物か。


 さて、どうやって出るべきか。物理的にぶっ壊せるのか?よく分からんな、イッセーにもう少し詳しく話を聞いておけば良かったぜ。


「で、でも絶霧に駒王町にそっくりな空間を生み出す能力なんてなかったはず……まさか禁手!?」
「察しが良いわね、その通りよ。その所有者は既に絶霧を禁手しているわ。その名も『霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)』!!その力で現実そっくりの疑似空間を作る事だって可能なのよ。しかも自分の好きな効果を生み出す装置も作れるわ!その力でこの空間内では魔法は一切使えない!」
「そ、そんな……魔王である私すら抗えないなんて……」
「当然よ。その所有者はグルメ細胞という素晴らしい細胞に適合した者よ。人間であるのは忌々しいけど便利な能力よね」
「グルメ細胞?なんなの、それは……?」
「貴方が知る必要はないわ、だってここで死ぬんだから」


 !?ッおい、今あの褐色女なんて言った?グルメ細胞って言ったよな?じゃああの女はイッセー達が言っていたD×Dにグルメ細胞を持ち込んでる野郎とつるんでる可能性があるって事か?


 黙って見てるつもりだったけどそういう事なら動かないと後が面倒くせぇか。


「さあ、そろそろお喋りはここまでよ。あっ、言っておくけど私達は魔法が使えるわよ。一瞬で消し炭にしてあげる」
「ま、待って!私だけならともかくこの子達は助けてあげて!もともと何も関係ないじゃない!」
「知った事じゃないわ。ゴミがいくら死のうとわたくしには関係ないですので……さあ、お前達!セラフォルーを殺しなさい!!」


 褐色女がそう言うと後ろに控えていた男どもが炎やら氷など沢山の魔法をコスプレ女に向かって放った。女はせめて子供だけでも守ろうとしたのか両手を広げて盾になろうとした。


「フライ返し!」


 俺は迫りくる魔法を全てフライ返しで跳ね返した。奴らは戻ってきた魔法を自身で受けて苦しんでいる。


「あーヤダヤダ、美しくねえ奴らは悶える姿も醜いな」
「えっ……」
「お前、いい根性してんじゃん。子供を守ろうとする姿は中々美しかったよ」
「ほえっ!?」


 コスプレ女は何故か顔を赤くしたが俺は気にしないで褐色女の方に視線を映す。


「な、何だお前は!?」
「通りすがりの美しいヒーローさ……よし、この美しい登場!完璧に決まった!!これはココを超えたな」
「ふざけるな!人間如きが我々の邪魔をするなど万死に値するわ!!」
「さっきから聞いてるとお前きったねぇ言葉しか吐かないな。子供たちが気絶していて良かったぜ、こんな下品な言葉を覚えちまったら親が悲しむ」
「ぐっ……このクソ人間がァァァァァ!!」


 激高しちまったか、沸点が低すぎるんじゃねえか?せっかくいいツラしてんのにあれじゃ直に肌が荒れちまうな。まあ中身はクソ以下だけど。


「そもそも俺がいた事に気が付かなかったのか?」
「お前みたいなゴミ、存在を気にするのも無駄でしかないのよ!」
「ハハッ、そのゴミに邪魔されてウケる」
「もういい!お前達!さっさとあの人間を始末しなさい!」


 褐色女はそう指示を出すと男たちは凝りもしないでまた魔法を放ってきた。


「さっきの見てなかったのか?学習能力がねぇな。フライ返し!」


 俺はさっきと同じように魔法を撥ねかえしてやった。そして直撃を受けた男たちはまた同じように慌てていた。


「カトレア様!駄目です!あの人間、どうやってかは知らないですが魔法を撥ねかえします!」
「だったら接近して攻撃しなさい!そんな事も分からないの!?」
「も、申し訳ありません!」


 褐色女に助けを求めた男はそう怒鳴られると、他のメンバーと共に武器を構えて向かってきた。


 あ~あ、まだ遠距離戦をしていた方がマシだったのにな。わざわざ俺の領域に入ってくるなんて危機感が無さすぎて逆にこえぇよ。


「ロックドラムですら一回は警戒したんだぜ?なのに知性を持つ人間……?じゃねえか。まあ同じように考えられるのならこの状況を警戒するべきだったな」
「死ねぇ!」
「ヘアロック!」


 男たちは馬鹿みたいに突っ込んできたが全員俺の触手で縛ってやった。じたばたと藻掻くがもう無駄さ、お前らはクモの巣にかかった蝶……じゃねーな、蝶に失礼だ。じゃあウジ虫か。


「う、動けない……!」
「なんだ、これは!?」
「お前達!何をやってるの!早くソイツを殺しなさい!」
「おせぇよ、ノッキング」


 俺は触手で男達をノッキングして動けなくしてやった。しかしこうして触れてみるとやっぱ人間じゃねーな、コイツラ。リーアを触れた時と同じ感じがしたからコイツラは悪魔か?


 そういえばさっき褐色女とコスプレ女が魔王だかなんだか言っていたな。興味なさ過ぎて話半分にしか聞いていなかったぜ。


「さてと、次はお前だぜ。褐色女」
「私はカトレア・レヴィアタンという高貴な名を持っているのだ!そんな呼び方は止めろ!!」
「知らね、俺にゃ関係ねーし。そんな事よりもお前、さっきグルメ細胞が同たら言っていたな。知っていることを話してもらうぜ」
「先程からおちょくりおってからに……もういい!そんなにグルメ細胞が見たいのなら見せてやるわ!」


 褐色女はそう言うと戦闘態勢に入った。なるほど、コイツはグルメ細胞に適合しているのか。


「殺す!殺してやるわ!私を見くびった事、あの世で後悔しなさい!!」
「それ、三流が言うセリフだぜ」


 そして俺はグルメ細胞の事をこの褐色女から聞き出す為に戦いを始めるのだった……



―――――――――

――――――

―――

side:小猫


「……とまあここまで話したけど一旦休憩な」
「はぁ!?今滅茶苦茶いい所じゃねぇか!」
「うるせーな、喉乾いたんだよ」


 良い感じの場面でサニーさんが話を一旦切ってしまいました。イッセー先輩の言う通り話の続きが気になります。


「猫、なんか飲み物持ってきてくれ。美容にいいものを頼む」
「あっ、じゃあ私は紅茶を頂戴!ミルク一杯のモノが良いわ!」
「私はコーラを頼む。ポップコーンを食べていて喉が渇いてしまったんだ」
「私はオレンジジュース!!」
「映画じゃないんだから……」


 サニーさんと縛られているセラフォルー様、そして何故かBBコーンのポップコーンを食べているゼノヴィアさんとイリナさんに飲み物が欲しいと言われました。


 リアス部長はゼノヴィアさん達になぜ今ポップコーンを食べているんだと呆れた視線を向けました。


「まっ、確かにちょっと喉も乾いたし飲み物でも取ってくるか」
「なら私はお茶請けでも用意しますね」


 私はイッセー先輩と一緒に皆のリクエストした飲み物とお菓子を取りに向かいました。



 
 

 
後書き
 祐斗だよ。ごめんね、話が長くなっちゃったから前編と後編に分ける事になっちゃったみたいだ。
 

 次回はサニーさんの話の続きからだね。禍の団の一員であるカトレア・レヴィアタン、彼女はグルメ細胞に適合しているらしく一体どんな能力を見せてくるのか……


 でもサニーさんなら大丈夫だよ。だってイッセー君と同じ四天王の一人なんだからね。


 次回第89話……えっ?セラフォルー様?これを読めって……えっと『サニーとセラフォルーの結婚式!魔法少女、引退します!』ってなんですかこれ?


 あっ、怒ったサニーさんにまた縛られた……


 ……気を取り直して次回第89話『魔法じゃなくて魔王少女?四天王サニーの受難と禍の団の罠』後編で会おうね。


 次回も美味しく頂きます……だね♪

  
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