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八条学園騒動記

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第六百五十五話 それでも真似るその三

「人手もね」
「そうだな」
「学校建てるのもお金いるし」
「教科書を作ることもな」
「そして先生を送ることも」
「日本は教育とインフラに力を入れた」 
 その二つにだ。
「台湾でもそうだったがな」
「朝鮮半島でもだね」
「そうしてだ」
 そしてというのだ。
「事実多くの予算と手間と人材をだ」
「使ったんだ」
「搾取とは逆だった」
「奪うものがなかったし」
「そうした」
「そういえば女の子を攫って風俗嬢にしてたとか言ってるね」 
 ロミオはこのことを指摘した。
「そうだったね」
「従軍慰安婦か」
「軍がやったとか」
「あれも嘘だ」
「ああ、やっぱり」
「我が国だけが言ってるがな」
「そうだよね、ヘリコプターで連れて行かれたとか」
 そうしたことをこの時代でも言っているのだ。
「その頃ヘリコプターなかったね」
「それでもだ」
「言ってるんだ」
「軍がそうしたとな」
「当時の日本軍がね」
「そうな」
「あの、風俗嬢なら」 
 ロミオは彼女達が必要ならと述べた。
「普通にそうした業者さんが募集するよね」
「そうだな」
「うん、それで軍隊があったら」
「その傍にそうした店が出来るな」
「そうだよね」
「当時は公娼制度があった」
 タムタムはピーナッツを齧った、そうしてからまた一杯マッコリを飲んでそのうえでまた話した。
「日本にはな」
「認められていたな」
「軍が人攫いをしなくてもな」
 それでもというのだ。
「普通にだ」
「人が来るな」
「そうだ、今もだ」
「風俗嬢の人達がいるな」
「軍がそんなことをしなくてもな」
「そうした店は普通にあるな」
「何処でもな、今でもだ」
 まさにというのだ。
「普通にそうなる」
「そうだな」
「そもそも日本軍は人を攫うか」 
 一般市民をだ。
「そんな仕事はない」
「そうだな」
「軍規でも禁じられている、日本軍の軍律は今も厳しい」
 この時代でもというのだ。 
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