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八条学園騒動記

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第六百五十五話 それでも真似るその二

「日本語をそのまま教えさせてな」
「そうだったな」
「李氏朝鮮でハングルを書ける人は殆どいなかった」
「まさに忘れられていたか」
「だがそこでだ」
 そうした状況の中でだ。
「福沢諭吉がハングルのことを知ってな」
「日本の学者で教育者だな」
「その人が知ってだ」
 そのハングルのことをだ。
「漢字混じりのハングルを考えてだ」
「そうしてか」
「朝鮮総督府が採用してな」
 そうしてというのだ。
「広めた」
「禁止するどころか、か」
「その統治でそうしていた」
「真逆だな」
「韓国の言っていることとはな」
「そのこともな」
「何もかもがだ」 
 それこそというのだ。
「逆だ」
「韓国の言っていることと実際の統治はか」
「まさにな、そもそも忘れられた文字を禁止してもだ」 
 その使用をだ。
「意味があるか」
「ない」
 タムタムは言い切った。
「ある筈がない」
「そうだな」
「識字率は四パーセントだったか」
「その状況だったからな」
「それなら義務教育を導入した時にだ」
 朝鮮半島でそれを導入したのは日本である、小学校から大学まで建てていき文盲の者達に仕事の後勉強会まで開いていた。
「日本語だけ教えればだ」
「いいな」
「手間もかからずだ」
 そのうえでというのだ。
「日本語を言わせる」
「そうだな」
「しかし日本はか」
「ハングルを教えた」
 実際はそうしたというのだ。
「しっかりな」
「しかも漢字混じりでか」
「福沢諭吉が作ったそれでな」
「韓国の識字率を上げてか」
「教育を確立する為にな、しかも人材もだ」
 そちらもというのだ。
「大々的にだ」
「投入したか」
「学校の先生を送ってな」
 日本人である彼等をだ。
「そうした」
「あの、それって滅茶苦茶お金も手間もかかってるよ」
 ロミオはマッコリを飲み続けつつ言った。 
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