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ハッピークローバー

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第十四話 話をしてその十六

「何でも」
「あれ妖怪だろ」
 伊東はこう言った。
「どう見ても」
「いや、見間違いじゃないのか」 
 越智はこう言った。
「人間の姿って流石にな」
「あれもグーグルで映ってるわよ」
 富美子も話に入って来た。
「ニンゲンって」
「そうなのか」
「それでネットでも出るわよ」
 検索すればというのだ。
「そうしたらね」
「それは凄いな」
「だから私もね」
「ニンゲンいるって思ってるんだな」
「合成の可能性もあるけれどね」
 その画像がというのだ。
「けれどね」
「まあその可能性もあるな」
 成海が応えた。
「実際に」
「そうよね」
「ああ、しかし何か話がそれぞれで盛り上がってるし」
 それでとだ、成海は富美子に応えた。
「このままな」
「時間までね」
 かな恵も応えた。
「お話していこう」
「歌って飲んで食ってな」
「そうしていこうね」 
 自分と一緒に進行役をしている成海に応えた、見ればそれぞれカップルになろうとしていた。二人はこのことに満足していたが。
 かな恵は成海にそっと言った。
「まだこれからよ」
「カップル出来てきててもか」
「うん、まだそうなりつつあるだけで」
 それでというのだ。
「決まってないからね」
「だからか」
「それぞれの組み合わせをね」
 カップルではなくこう言った。
「見守ろう」
「それで離れそうならか」
「その時はね」
「俺達が動くか」
「そうしよう、飲んで食べて」
 かな恵はカルーアミルクを飲みつつ言った。
「そしてね」
「皆観ていくか」
「そうしよう、いい感じなら」
 それならというのだ。
「そのままいい風になる様にね」
「していかないとな」
「そう、だからね」
「見守るか」
「そうしていこう」
 甘い酒を飲みつつ言った、そして合コンを進めていくのだった。


第十四話   完


                   2021・11・15 
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