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八条学園騒動記

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第六百五十一話 サウナの話その二

「何かと」
「昔からね」
「色々な変な大会するよね」
「そういうの好きなお国柄で」 
 それでとだ、カトリはジョルジュに答えた。
「エアギターとかスマートフォンを遠くに投げるとか」
「そうしたの多いね」
「他にも色々とあるのよ」
「そうしたお祭りが」
「それでその最後はね」
「飲むんだね」
「ウォッカをね」
 この酒をというのだ。
「それで温まるのよ」
「そうするんだね」
「サウナとね」
「サウナは欠かせないね」
「サウナでじっくりと温まって」
 そうしてというのだ。
「その後でね」
「ウォッカなんだ」
「それがフィンランドのお祭りの〆よ」
「楽しんでサウナに入って」
「そして最後はね」
 それはというのだ。
「ウォッカなのよ」
「そうなんだね」
「ただしサウナとウォッカは逆にしない」 
 カトリはこのことは強調した。
「絶対にね」
「お酒飲んだ後サウナは駄目だよ」
 ジョンもそれはと答えた。
「絶対に」
「ええ、身体に悪いわよ」
「心臓にね」
「死ぬから」
 文字通りにというのだ。
「だからね」
「駄目だね」
「ましてフィンランドだとね」
 カトリは自分の祖国の話をさらにした。
「お酒は強いから」
「ウォッカだね」
「ワインとかも飲むけれど」 
 それでもというのだ。
「アルコール度強いと余計にあったまるからね」
「しかも凍らないね」
「だからね」
 それでというのだ。
「ウォッカよく飲むから」
「それでだよね」
「尚更よ」
「お酒を飲んだ後でサウナを飲んだら」
「死ぬわよ」
 カトリはジョンに真顔で答えた。
「だからね」
「それでだね」
「そこの順番を間違えたら駄目だね」
「絶対にね、サウナに入って汗をたっぷりかいて」
 ジョンだけでなくジョルジュにも話した。
「それからよ」
「お酒を飲むんだね」
「そうするんだね」
「そうよ、打ち上げの最後でね」
「じゃあ今晩もだね」
「そうするね」
「実際にね」
 そうするという返事だった。 
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