ドリトル先生とめでたい幽霊
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第七幕その三
「村も特に囲いをしていないし」
「そうそう、日本だとね」
「街を壁や堀で囲んでないから」
「他の国とは違って」
「お城があってその周りに街がある」
「そうなんだよね」
「欧州や中国やアラビアでは城塞都市だよ」
そうなっているというのです。
「街自体がお城でね」
「街を城壁や堀で囲んで」
「それで守りや政治の区分にしていて」
「それが特徴だよね」
「日本ではそれが違っていて」
それでというのです。
「城下町だよ」
「昔の京都は違ったのよね」
「奈良とかも」
「平安京や平城京は」
「けれど大抵の街はそうだね」
「うん、惣構えといって町をお城に入れた場合もあるけれど」
それでもというのです。
「基本はね」
「城下町だね」
「日本の場合は」
「そうだね」
「それで大阪もそうなのね」
「城塞都市だと壁の中だから道や区画は細かくなるけれど」
整然とまとめられるというのです。
「城下町だと違うんだ」
「お城から拡がって」
「そうして発展していくから」
「街波も道もね」
「迷う様になるね」
「迷うなら」
そうした街並みならというのです。
「敵も攻めにくいね」
「あっ、確かに」
「道が複雑で街並みもそうだったら」
「その分攻めにくいね」
「そうだと」
「だからだよ」
そうしたことがあるからだというのです。
「城下町はそうで日本の街はね」
「その城下町の名残で」
「迷路みたいなんだ」
「そうなのね」
「日本の街で道や区画が整然としているのは京都位だね」
この街は別だというのです。
「しっかりと整っているのは」
「ああした碁盤の目みたいな街はね」
「確かに日本じゃ珍しいね」
「大阪も入り組んでいるし」
「神戸もだし」
「他の街もだね」
「それが日本の街なんだ、そのことがどうかという人もいるかも知れないけれど」
入り組んだ迷路みたいなそれがです。
「僕はいいと思うよ」
「これもまた日本だね」
「街が何かと入り組んでいることも」
「このことも」
「そうだよ、だから大阪のこの感じもね」
鶴橋にしてもというのです。
「いいね」
「そうだね」
「じゃあこの入り組んだ感じを楽しみながら」
「フィールドワークをしていこうね」
「この鶴橋でも」
「そうしていこうね」
笑顔dでお話をしてそうしてでした。
先生は皆と一緒に鶴橋の商店街を巡りました、駅の下のそこを。そしてお昼にはそこで昼食を摂りましたが。
ホルモンとキムチ、チヂミにナムル、そして冷麺でした。皆はその赤いものが多いお料理を見て言いました。
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