ハッピークローバー
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第十二話 合コンのはじまりその十八
「水着とか下着とかなるわね」
「グラビアね」
「もうそれアイドルだったら絶対のお仕事よね」
「ライブとか握手会と並んでね」
「絶対にするお仕事よね」
「水着姿とか下着姿になったら」
それこそというのだ。
「そういうことに使われるってことよね」
「勿論ね」
「アイドルの人もわかってでしょ」
「それで水着や下着になってるでしょ」
「言うまでもなくね」
「そうよね、もうそれは」
かな恵は言葉を続けた。
「誰も言わないけれど」
「見るのは男の子だし」
「漫画雑誌でもグラビアあるけれど」
「それってもう当然ね」
「漫画の水着や下着のサービスカットもね」
「そういうことに使われるわね」
当然として、そうした言葉だった。
「そして使われることも」
「アイドルの人達も承知で」
「それでどんどんなるのよね」
「そこから人気も出るしね」
「男の子の頭の中で色々想像されて」
「もうそれはどうにも出来ないし私達も想像されても」
それでもというのだ。
「止められないし気にしてもね」
「仕方ないわね」
「誰にどう想像されてるかね」
「そんなこと言う人いないし」
「普通はいないわね」
「考えても仕方ないわね、まあ女の子もするし」
自分達もとだ、かな恵は話した。
「こうしたことは言わないことね」
「もう暗黙了解ね」
「そうしたことね」
「そうした漫画雑誌お部屋で見付けても」
「言わないことね」
「そういうことね、もうそういうことでね」
かな恵はここで納得した、そうしてだった。
ここで成海が来た、見れば彼と一緒に四人の同年代の男子達がいた。
第十二話 完
2021・11・1
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