ハッピークローバー

「かな恵も」
「そうなのね」
「そういうものでしょ」
「ううん、そうなのね」
「まあそうよね」
　一華もその通りと頷いた。
「もう相手をお部屋に呼んだら」
「オッケーってことって思われるのね」
「そう思われても当然でしょ」
「私が成海っちにお部屋に入れてって言うか」
「かな恵が成海っちに言ったらね」
「いいってことで」
「もうその時はね」
　まさにというのだ。
「かな恵成海っちとよ」
「するってことね」
「そうなるわよ」
「そうなのね」
「まあ成海っちがそうするとはあまり思えないけれど」
　自分から積極的に動くことはというのだ。
「けれど彼も男の子だし」
「そうしたこともしてて」
「興味あるわよ」
「絶対に」
　四人でかな恵に言った。
「それでやっぱりね」
「かな恵もね」
「想像してとかね」
「あるかもね」
「そうね、けれど成海君なら」　
　かな恵は交際しているからと答えた。
「別にね」
「いいのね」
「明男君じゃなかったら」
「それで」
「ええ、若しかしたら今までも」
　これまでもというのだ。
「成海君それにクラスとか部活の」
「男子ね」
「それ言ったら私達もよね」
「密かに」
「想像されて」
　そうしてというのだ。
「そういうことの題材になっていたかもね」
「まあそれはわからないわね」
「流石に人が想像することは止められないから」
「どうしてもね」
「考えることはね」
「そうよね、想像するなって言っても」
　それでもというのだ。
「相手の子がそうするのって止められないわよね」
「どうしても無理よね」
「法律で禁じられてないし」
「頭の中だけのことだから」
「そういうことはね」
「想像してるとしたら」
　それならとだ、かな恵はさらに言った。
「どんな姿でどんな私か」
「それね」
「もうどうなってるやら」
「若し私達のこと想像していたら」
「それでそうしたことしていたら」
「アイドルだって」
　この場合は女性アイドルである、明男や成海のことから男子のことを話しているので必然的にそうなる。