ドリトル先生とめでたい幽霊
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三幕その九
「色々言われてるからね」
「大阪特にそうだよね」
「関西全体でそうだけれど」
「広島でもそうみたいだね」
「あと名古屋でも」
「けれど特に大阪ではそうでね」
それでというのです。
「巨人の応援は好きでもね」
「おおっぴらには出来ないね」
「とてもね」
「そして串カツについても」
「それだけは」
「そういうことだよ、漬けるのは一度だよ」
ソースはというのです。
「それは守ろうね」
「うん、それじゃあね」
「そうしていこうね」
「ソースは一度」
「それでね」
「何があってもね」
こう言ってでした、先生は。
また串カツ海老や烏賊のそれを食べて。
大ジョッキのビールを飲みました、そうして言いました。
「ああ、幸せだね」
「もう顔に出てるよ」
「先生がどれだけ幸せか」
「そう思っているか」
「満面の笑顔だからね」
「お酒で赤ら顔になってるしね」
「大阪にはこんな美味しいものもあるんだ」
こうまで言う先生でした。
「全く以て素晴らしいよ」
「先生串カツに病みつきだね」
「他の食べものについてもだけれど」
「串カツについてもだね」
「心底惚れ込んでいるね」
「この通りね、いや幾らでも食べられるよ」
言葉通りに本当に飲んで食べていきます。
「この通りね」
「そうだよね」
「私達も同じよ」
「お陰で食べ過ぎて飲み過ぎて」
「後で沢山歩かないとね」
「太るわ」
「いやいや、太るといってもね」
それでもというのです。
「日本の料理は全体的にヘルシーだからね」
「あまり食べても太らないわね」
「実際日本の人達ってあまり太ってないし」
「アメリカや中国やオーストラリアやメキシコと比べたら」
「イギリスともね」
「カロリーが低くて栄養バランスもいいから」
だからだというのです。
「肥満度もね」
「少ないね」
「そういえばこの串カツも魚介類多いね」
「茸なんてカロリーないし」
「鶏肉もカロリー少ないわよ」
「衣はカロリー高いけれど」
「それでもだね」
ほたて貝を食べつつ言いました。
「カロリーはね」
「低いね」
「日本の料理はそうだよね」
「カロリー低くて」
「僕達もイギリスにいた時より痩せたよ」
「体重も脂肪率も」
「健康診断を受けたら」
先生がです。
「健康そのものだったしね」
「先生来日してからかなり歩いていて」
それでと言うトミーでした。
「食事もそうなったからです」
「だからだね」
「健康になったんですよ」
「イギリスにいた時よりもだね」
「そうです、僕もですしね」
ビールを飲みつつ言いました。
ページ上へ戻る