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ハッピークローバー

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第五話 合コンのことその十二

「そうそうないよ」
「いや、また結婚?」
「だって将来はするかもでしょ」
「そう言われると」
 留奈にしてもだった。
「そうね」
「最近しない人も多いけれど」
「女の人も男の人も」
「まあする人の方が多いと思うから」
 それでというのだ。
「今私も言ったの」
「そうなのね」
「そう、それでね」
「結婚するとしたら」
「同じ歳の人はね」
「そうそういないのね」
「やっぱりある程度年上かね」
 若しくはというのだ。
「年下ってなるわ」
「それが現実ね」
「だから私は弟がいるから年下の子は抵抗あるけれど」
 それでもというのだ。
「将来はね」
「同じ歳の人はなのね」
「そうはいないわよ」
 こう言うのだった。
「やっぱりね」
「まあそれはね」
 理虹はかな恵と留奈の話を聞いて言った。
「将来のことでわからないわね」
「それはね」
 かな恵は理虹の今の言葉にも応えた。
「人生一寸先は闇っていうし」
「わからないわよね」
「将来誰を好きになって誰とお付き合いして」
「誰と結婚するか」
「神様でないとね」
 それこそというのだ。
「わからないわよ」
「そうよね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「本当にね」
「同じ年の人と結婚することは」
「そうそうはよ」
「じゃあ将来は」
「年上の人でも年下の人でもね」
「わからないのね」
「そう」 
 それはというのだ。
「もうね」
「そうなのね」
「うん、それはね」
「つまり今はってことね」 
 富美子はクールな目で述べた。
「同じ歳でないと駄目っていうのは」
「そういうことね」
「そうなのね」
「うちの先輩の人達はまあね」
「三年生の人でもうちのクラスに突撃されてだったし」
「それを見たら」
 それこそというのだ。
「年下の子もあり?」
「好きならね」
「好きならなの」
「あの先輩の場合は好きっていうか」
「餓えてるって感じだったわね」
「もう目を爛々とされていたし」
 つまり狙っていたというのだ。
「それで入学して早々ね」
「ゲットだったわね」
「お姉さんが教えてあげるって感じで」
「まあそうしたケースは置いておいて」
 かな恵はそれはとした。
「兎に角ね」
「将来はわからないのね」
「好きになる人は」
「そうしたものなのね」
「そうね」
「わかったわ、じゃあ兎に角今度の合コンはテストが終わって」
「カラオケボックスでね」
「やるのね」
「そうなったから」
「じゃあそういうことで」
「皆頑張ってね」
 かな恵は温かい笑顔で言った。 
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